【かぐや姫伝説の地・富士市がアニメ映画「超かぐや姫!」とコラボ】スタンプラリーに市内各所へのキャラパネル設置 ヘッドマーク装着電車の運行も

静岡県のアートやカルチャーに関するコラム。今回はアニメ映画「超かぐや姫!」とかぐや姫ゆかりの地である富士市のコラボレーションを題材に。
(文・写真/経営戦略室・天野大輔)

2026年2月1日(日)、1月下旬からNetflixで独占配信されているアニメーション映画「超かぐや姫!」と静岡県富士市のタイアップイベントがスタートしました。本作は「竹取物語」を下敷きに、歌でつながる少女たちの絆を描いた長編オリジナルアニメで、富士市が舞台モデルというわけではありませんが、かぐや姫の伝説が残るゆかりの地であることからタイアップが実現しました。

今回のコラボでは、富士市内6カ所を巡って限定クリアファイルがもらえるスタンプラリーを開催。併せて、道の駅や観光施設にキャラクターパネルの特設コーナーが設置され、岳南電車では記念ヘッドマークを装着した車両も運行されます。

市内6カ所を巡るスタンプラリー

富士市文化会館ロゼシアターに設けられたスタンプコーナー

コラボの軸となっているスタンプラリーのスタンプ設置場所は、東側から以下の6カ所です。
・岳南電車吉原駅(鈴川本町14-2) 
・富士市役所(永田町1丁目100) ※台紙配布場所
・富知六所浅間神社(浅間本町5-1)
・富士市文化会館ロゼシアター(蓼原町1750)
・新富士駅観光案内所(川成島654-10) ※台紙配布場所およびクリアファイル引換ポイント
・JR富士駅(本町1-1) ※台紙配布場所(富士駅北口簡易観光案内所)


「富士市役所」「富知六所浅間神社」「富士市文化会館ロゼシアター」は比較的近い距離にあり、3カ所巡っても徒歩で1.5キロほどです。残りの3カ所は、いずれも鉄道の駅となっており、路線バスも活用すれば、公共交通機関のみでも回れるポイント構成です。なお、スタンプラリーそのものは参加無料ですが、「岳南電車吉原駅」と「JR富士駅」に関しては、スタンプの設置場所が改札内となっているため、押印するためには入場券の購入が必要です。

初日から多数の参加者

富士市役所でスタンプを押す参加者(2月1日午前9時前)

初日となった2月1日の朝、台紙配布場所の「富士市役所」と「新富士駅観光案内所」には、開始前から待機する参加者の姿も。好天にも恵まれ、各スポットは県内外から訪れたファンでにぎわいを見せました。参加者は20~30代の男性が多かった印象です。

各スタンプポイントには、スタンプ台に加えてキャラクターパネルや「のぼり」が設置され、フォトスポットにもなっています。ポイントごとに異なるデザインのパネルが用意されている点も、ファンにとって魅力的な仕掛けです。

「岳南電車」初!?アニメコラボのヘッドマーク

ヘッドマークを撮影する2人組。1人は東京都立川市から来たという

岳南電車では、吉原駅がスタンプ設置ポイントになっているだけでなく、タイアップを記念したヘッドマーク装着車両が運行されています。同鉄道では、これまでアニメのタイアップポスターが駅に掲示されたり、キャラクター関連のヘッドマークが装着されたことはありましたが、アニメ作品そのもののヘッドマーク掲出は、今回が初めてとみられます。

注目すべきは、ヘッドマークを掲げる8000系車両です。この車両はデビュー当時、富士市が「かぐや姫伝説」ゆかりの地であることにちなみ「がくちゃん かぐや富士」の愛称が付けられ、竹をイメージした明るい緑色の車体で親しまれていました。現在は塗装こそ変わっていますが、今回再び「かぐや」の名を冠する作品のヘッドマークをまとう姿には、深い縁を感じます。富士市において、かぐや姫伝説がいかに身近な存在であるかを象徴する出来事とも言えます。

市内3カ所にキャラクターパネルを展示する特設コーナーも

「富士山かぐや姫ミュージアム」の特設コーナー

こうした富士市の「かぐや姫」の伝承を深く知ることができるのが「富士山かぐや姫ミュージアム」です。入館は無料で、物語の背景だけでなく地域の文化や歴史についても学ぶことができます。スタンプラリーとは別に、キャラクターパネルの特設コーナーが設けられた対象施設三つの内の一つでもあり、同館のイメージキャラクター「ふじかぐちゃん」と「超かぐや姫!」の「かぐや」、2人のかぐや姫キャラクターのパネルが並びます。

特設コーナーは、同館のほか「道の駅 富士川楽座」と「道の駅 富士」にも設けられています。特に「道の駅 富士川楽座」では、キャラクターパネルの設置だけでなく、限定グッズの販売も行われており、アクリルスタンドなどを買い求めるファンの姿が見られました。

富士市に残る「かぐや姫伝説」ゆかりの地を訪ねる

かぐや姫の伝説をイメージして整備された「竹採公園」

「超かぐや姫!」のタイアップスポットだけでなく、少し足を延ばしてゆかりの地を訪ねてみるのもおすすめです。スタンプラリーのポイントからは少し離れますが、比奈地域にはかぐや姫伝説が色濃く残っています。岳南電車比奈駅から徒歩15分ほどにある「竹採公園」は、かぐや姫が生まれたとされる場所に整備された公園で、園内にある竹林の中には「竹採姫」と刻まれた古い石碑が鎮座するなど、周辺一帯には物語の背景を思わせる史跡が点在しています。

富士市の担当者も「今回のタイアップをきっかけに富士市を訪れる方が増え、より多くの方に富士市に興味を持ってほしい。市内の観光スポットやかぐや姫伝説ゆかりの史跡を実際に巡りながら、富士市ならではの魅力や富士市に伝わるかぐや姫伝説にふれて楽しんでくれれば」と期待を寄せています。

富士山と「かぐや姫」

スタンプラリーの景品のクリアファイル(2種のうちの1種)

なお、富士市に伝わるかぐや姫の物語は、最後に月ではなく「富士山」に帰るという、全国的にも珍しい結末が特徴です。スタンプラリーのゴールとなる新富士駅では、天候が良ければ正面に雄大な富士山を仰ぐことができ、景品のクリアファイルにもその美しい姿がデザインされています。

多彩なキャラクターパネルが各所に配置され、作品の世界観を満喫できる「超かぐや姫!」とのタイアップ。この機会に、ぜひ富士市を訪れてみてください。スタンプラリーは期間を定めず、台紙がなくなり次第終了となりますので、早めの参加をおすすめします。

静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。

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