清水エスパルスは東京ヴェルディを1-0で下し、残り3試合で降格圏との勝ち点差が12になったため、J1復帰1年目での残留を決めました。特に後半は劣勢ながら、1点を守り切りました。試合終了後の秋葉忠宏監督の一問一答は次の通りです。
―総括を。
血管が2、3本切れたかと思うようなゲームでした。前節の5失点から、あの痛みから学んで、どれだけボールに寄せられるか、アプローチの迫力、強度のところをこの1週間散々言った。しっかりと中を閉めながらボールを1回外へ逃がすなど基本的なことも含めて、全員が90分間、最後の最後まで勤勉に体を張りながらやったからこそのクリーンシート。5失点のあと簡単にクリーンシートできるほどフットボールは甘くない。サポーターたちが我々にエネルギーとパワーをくれた。それをしっかり90分間完遂した選手は素晴らしい。
あとは1点だけじゃ物足りない。奪った後の繋ぎでだいぶもったいないなってシーンがあった。特に後半はほとんどゴールに迫ることができなかった。そこはまたしっかりと課題として修正しながら、アタックのクオリティーや判断、アイデアが見せれるようにやる。
あとは正しくハイレベルな競争。特に今日は前節から変わった選手たちが、またここでレギュラーを取るんだとか、試合に出続けるんだというメンタリティーをすごく感じるようなプレー見せてくれた。この競争力が1番チーム力を高める、成長スピードを上げるなと改めて思った。残留も決まった中でふっと緩めてしまうのではなく、より成長、切磋琢磨して競争力が高められるように、最後の最後まで突っ走れるようにやっていきたい。
―課題だった開始20分間の評価は。今節から取り入れたジェスチャーサインの効果も含めて。
何人か(サインを)「お、わかったよ」と言ってくれる選手がいた。それも1つの効果があったかなと。実際にクリーンシートだった上に、前後半の入りはかなり強くいった中で、選手たちも意識して背後に出ていき、もう一度前からのプレッシャーをかけるとか、かなり意識付けしながらやってくれた。そこは非常に良かった。
あとはこれが1試合で終わらないようにする。この成功体験を忘れずに、こういう前半の入りがあと3試合しっかりとできるようにして、来年以降も選手が現役でやっているうちはこのメンタリティーの意識を忘れずにやってほしい。
―最低限の目標である残留も決まった。
この先にどう繋げていくのか。残留が決まったわけで、あとは現実的に最高順位にいけるかどうかという戦いになる。3試合中2試合はホームでできる。必ずあと3つ勝って4連勝で締めくれば最高順位に届く可能性も出てくる。来年以降サポーター、ファミリーがまた期待を持ってもらえて選手たちもまたより成長して、来年に含みを持たせられるような試合をしなきゃいけない。当たり前ですけど、負けて、適当にやっていいいゲームなどない。まずはゲームに出るところからハイレベルで正しい競争してもらって、その上でピッチで示す。結果が全て。最後の最後までそこにこだわる。
―スタメンを見ると4バックも考えられた。
何かあってもすぐにメンバー交代をしなくても、4バックにできるメンバーをチョイスした。ゲームを見てて川崎戦ほど何か不具合が起きるってことはほぼなかった。寄せの鋭さ、寄せる距離を意識してくれた。守備のところは心配していなかった。攻撃の方はミラーだからこそ外しに行かなきゃいけなかった。


































































