
ジュビロ磐田の山田大記がJ1残留へ決意示す!残り7試合「腹を決め、覚悟を持ってやらないといけない」
J1磐田の山田「不安や迷い断ち切り結果につなげる」

ジュビロ磐田の山田大記選手は残り7試合について「腹を決めて覚悟を持ってやらないといけない」と強調します。次節首位のサンフレッチェ広島戦へ「優勝へのプレッシャーもあると思う。自分たちは思いきりやるだけ。前向きなプレーを増やしてやりたい」と意気込んでいます。
一問一答
ー名古屋戦の敗戦から切り替えてチームが前を向くためには。「精神的なところで切り替えるのは大切だが、それはおのおのやれているときょう(1日)感じた。頭の部分でどこをどう修正するかが大切。そこは横さん(監督)から明確に提示があったので、そこをしっかり1週間、取り組んでいきたい」
ーきょう(1日)の練習は攻撃から始まったのは印象的だった。
「前節は先に失点した後、こらえられなかったのはチームとして課題。いま比較的ロングボールが増えているが、自分たちのサッカーはつなぐべき部分でボールを大切にする。いまもチームとして統一して大切に思っているところで、つなげられるのに蹴ってしまったり、もっといいサポートができればいい判断ができたりするのに、下げてしまうのはまだまだあるので、そこはしっかり共有したい」
ーロングボールでも蹴ると飛ばすで違う。
「局面的にボールホルダーがいいところで持てると、攻撃もいい形ができている。そこを意図的につくるのがまだできていない。だからこそきょうビルドアップでボールホルダーのいい状況をつくった。そこがよくなればもっともっと攻撃のバリエーションは増える」
ー前節名古屋と次節広島は守備の仕方が全く違う。
「タッチ数が少なくというのがポイントになる。みんなが連動して動くのが大切になる」

ー名古屋戦でも最後まで諦めていなかった。その姿勢をどうチームに浸透させるか。
「すぐ諦めちゃう選手はいないと思うので、諦めずにやろうというよりは、いかに自信を持った状況でピッチに立つか。きょう横さんが中心となってやってくれた。横さんの方針の浸透、戦術の理解を進めていく。
選手が『きょうはこれをやればいいんだ』『こういう狙いでやるんだ』というのが明確になった状態でプレーするのが残留争いではすごく難しい。不安や迷いをなくす。精神的に諦めて『もうだめだ』という選手はいないので。だけど残りたいからこそ、不安になったりプレッシャーを感じたりする。これでいいのか迷ったりする。残留争いの難しいところだと感じているので、不安や迷いを練習からしっかり『おれたちはこれをやるんだ』と(断ち切る)。
極端な話、これだけやったら負けたらしょうがないと思えるぐらい自分たちで徹底する。自分たちの戦いを試合までに準備をして、90分間一瞬の隙もなくやる。自分たちのやることにフォーカスする。結果にもつながってくると思う。意図を持って徹底してやる。そういう状態だと選手も腹が決まる。びしっと前向きのプレーができる。
もう残り7試合ですから。腹を決めて覚悟を持ってやらないといけない。もうひとつ言えるとすると、この状況を誰かが変えてくれるわけではない。もちろん横さんは責任を背負う立場でやってくれているが、横さんが一人でこの状況を変えるものではない。ピッチに立つ一人一人がひとりよがりではなく、自分たちでこの状況についてしっかり自覚を持つのがすごく大切だ」

ーまずは失点しないのが大事だが、失点した時の落胆が大きい。
こういう状況になってくると、1失点に対する精神的なダメージはどうしても大きくなりやすい。だからこそ、試合に対する準備は、最善だけでなく、最悪な試合状況も想定し、そこから覆すイメージを持ちながら準備するのもすごく大切。先制点をとれればいいけれど、失点しても意識してやることが大切」
ーチームを落ち着かせるには山田選手の存在が不可欠。
「チーム内で食い違いがだいぶ減っているので、すごくいい方向には進んでいると思う。そこは自信を持って、やった方がいい。そこを結果につなげる作業。いま積み上がってオーケーだねという状況ではない。次の試合は積み上げを結果につなげる」
ー次節広島は優勝を争い注目が集まる。
「相手もやりにくさはあると思う。優勝へのプレッシャーもあると思う。自分たちは思いきりやるだけ。前向きなプレーを増やしてやりたい」


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