清水エスパルスのGK梅田透吾が3戦連続無失点でセーブ率1位!「指先だった…」浦和レッズ戦で見せた自身も納得のビッグセーブとは


清水エスパルスのGK梅田透吾選手は夏になって定位置を獲得しました。リーグ戦8試合でクリーンシートが6試合と勝ち点の積み上げに貢献しています。出場試合数がまだ少ないこともあるものの、セーブ数を、セーブ数と失点数の合計で割ったセーブ率は91で、日本代表の早川友基選手(鹿島アントラーズ)、大迫敬介選手(サンフレッチェ広島)の76を押さえてリーグ1位。

次節のヴィッセル神戸戦ではチームとしてJ1で2014年以来11年ぶりの4試合連続無失点がかかりますが、「緊張感を楽しめるように、気負わずいつも通り。最終的にゴールを守るのが仕事」と平常心で臨みます。

GK梅田透吾が語る神戸戦のポイント


―練習量を増やした。
増えてます。大事なこと。量をこなして感覚が変わるかは自分でわからない部分だが、練習自体はやれることに越したことはない。自ずとそうやって意味のあるものにはなっているとは思う。練習量に関しては元々課題だった。必要だと思い知らされる環境ではやっていた。練習で見せていかないとというのは実際にあった。自分のスタイルもあるが、同じ土俵に立たなきゃいけない時もある。認められなきゃいけない部分もある。色々いい方向に変化できている。

―失点の少なさが注目されている。
やりづらいです(苦笑)嬉しいことで、むしろそれを目指してやってるので、もっと素直に喜んでもいいかもしれないが、いざそうなってみると緊張感も出てくる。その緊張感を楽しめるように気負わずいつも通りにやれれば。まずは神戸戦。自分が出られるように、根本のところから競争しなきゃいけない。

―神戸は前線にタレントが豊富。
誰もが知っているような選手たち。別に名前でサッカーをやるわけじゃないが、実力が伴っているからこそみんなが知ってる。その選手たちがいるから頑張らなきゃいけないわけでもない。よく「ここは大事な試合だ」みたいなことがあるが、そこまで気にせず、リーグ戦のうちの1試合で全部同じように大事な試合だと思っている。相手によって色々やり方があって、対策も色々あって、準備しなきゃいけないこともあるが、最終的にゴールを守るのが仕事。

―相手の宮代大聖選手とは世代別日本代表で一緒にU-17W杯に出た。
いいシュートを打たないでほしいです(笑)楽しみですね。今に始まったことではなく、彼は元々素晴らしいストライカー。高校年代からずっと僕らのトップをいっている選手。そういう選手と戦うのは楽しみ。そういう選手がゴロゴロいる相手とやらなきゃいけないので、集中してやれればいいかなと思う。

―単純なミスをしないようにと言い続けている。浦和レッズ戦を振り返って。
マテウスサヴィオのヘディングシュートが真正面に来て、真正面にはじいたのは、ちょっと悩んで、でもキャッチしにいったら滑りそうだなとか一瞬考えて、あそこにはじいてしまった。助かった感じだった。ちょっと強くはじこうかなぐらいは考えたが、上にはじけたからボーンって(枠外シュートに)なってくれた。あれはちょっと自分の中ではひやっとした。キャッチできるのが1番よかった。

―逆に納得のセーブは。
前半40分ぐらいのピンチの場面。自分の中ではしっかりやってきたことが出た。(キムミンテ選手の)またを抜けた時に一瞬見えなかったので、ちょっとびっくりした感じだったが、変に固くなりすぎずに、自分らしい体の崩し方ができた。指先だった。やべえと思いながら反応した。届いてよかった。

―DFとの連係でシュートコースを限定できている。
シュートの瞬間は言う時間もないので言えないが、練習では、むしろ頑張りすぎない方がシュートコースは消える時は多いという話はする。でも試合になるとこう、がばっと行っちゃうような選手は多いが、今守ってくれてる人たちは全くそういうことがなく、経験のある選手だなと感じている。練習したことを実行してもらえるのはありがたい。

―スタッツを見るとセーブ率がリーグトップ。
高くなるのがいいことかと言ったら、微妙なところはある。もちろん個人の結果としてはそういうのは嬉しいが、やりづらい。逆を言ったらこれ以上上がることほとんどない。どういう気持ちで見ていいのかわからない。
シズサカ シズサカ

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