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こんにちは。静岡新聞社出版部の営業担当、アッキーこと秋田です。
静岡県内の書店をめぐり、話題のお店、注目イベント、書店員さんのイチオシ本などを紹介するコーナー「週末は書店へ行こう!」です。
皆さん、自費出版ってご存じですか?
自費出版とは、印刷・製本などの費用を著者自身が負担して、自分が希望する内容の本を作ることです。小説、エッセイ、絵本、写真集、句歌集、郷土史、自分史など多種多様なジャンルの本があるのが特徴です。谷島屋パルシェ店では10月1日~10月31日まで「ご当地自費出版フェア」が開催されます。
今回「ご当地自費出版フェア」を開催するにあたり、谷島屋パルシェ店店長の岩田勝さんに自費出版本の魅力を聞きました。
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谷島屋パルシェ店店長 岩田 勝さん
岩田:郷土史の関連本や地元を舞台にした歴史小説は、県内各地の風土や習慣などを知ることができ、勉強になります。例えば「静岡鉄道駿遠線を歩く」「歴史に残す静岡鉄道駿遠線」(ともに阿形昭著)は、今ではもう見ることができない駿遠線ののどかな沿線風景や当時の機関車など、貴重な写真を見ることができます。
また駿河湾で撮影された船舶の航空写真集「銀濤の冏 (まど)」(有賀弘行著) は、富士山をバックに白波をたてて走る艦船の姿が圧巻です。
中でもおすすめの1冊は「静岡ふるさとヒストリー 今につながる歴史の謎」です。普段何気なく通り過ぎている場所が出てきます。「以前、歴史の先生が言っていたな」という事柄もあれば、「え、そうだったの」という事もあり新たな発見があります。私の母校清水第三中学校も出てきます。静岡県民、中でも静岡市民に読んでいただきたい1冊です。

谷島屋パルシェ店の自費出版コーナー
「静岡ふるさとヒストリー」著者に聞く、自費出版への想い
岩田店長がイチオシする「静岡ふるさとヒストリー」は、静岡市を舞台とした歴史上の出来事をクイズ形式でわかりやすく解説する、小学校高学年以上が対象の書籍です。著者の小泉達生さんに自費出版したきっかけや魅力についてお話を伺いました。
「静岡ふるさとヒストリー」著者 小泉 達生さん
小泉:FMラジオ(マリンパルしみず)で「ふるさとヒストリー」という地元の知られざる歴史を紹介する番組を1年間担当したところ予想外の反響があり、その放送原稿を本にして多くの人に伝えたいと思いました。テーマ・内容など書籍のイメージが明確だったので著者の願いが最優先される自費出版を選びました。40年間にわたって小学校の教員をしていた小泉さんは、地元の歴史を小学生に分かりやすく伝える本がないことを痛感していたそうです。
ラジオ出演によって、それまで蓄えてきた授業プランや関連資料をまとめる機会を得ました。その経験が、出版へと背中を押されたように感じた、と話します。そうしてできあがったのが「ふるさとヒストリー」です。
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小泉:凛々しくてかわいいイラストや装丁と、全12章に展開する52の歴史秘話の豊かな内容がマッチして、親しみやすくてためになる本に仕上がりました。県内書店の店頭にならび、静岡市内の小中学校にも寄贈しました。
「とても読みやすくて、一気に読んでしまった」
「私は、〇章と〇章がお気に入りです」
「涙を流しながら読んだ場面もありました」など、読んだ人からの感想も寄せられてうれしいです。
本が完成するまでの半年間は全体構想に悩んだり、一言一句まで吟味するために休日を返上して執筆に励んだり、著作権の関係で文章を差し替える必要があったりと苦労も多かったのですが、出来上がった本を手にすると、苦しさなど吹き飛びました。すべての執筆体験が有意義な体験でした。
あなたの想いを本にしませんか?
静岡新聞社出版部では、10月18日土曜(午後1時30分~午後8時)、10月21日火曜(午前10時~正午、午後1時30分~午後8時)に、JR静岡駅ビル パルシェ7階会議室で「秋の自費出版相談会」を開催します。本を作りたい、自費出版してみたいという方は、お気軽にご参加ください。事前予約制です。お電話またはWEBから日時のご予約をお願いします。

秋の自費出版相談会
日時&相談時間:2025年10月18日(土)13:30~20:00
2025年10月21日(火)10:00~12:00 13:30~20:00
会場:JR静岡駅ビルパルシェ7階
事前予約制で先着順にて受付。定員になり次第締め切ります。
Web予約はこちら

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静岡新聞社 出版部
電話:054-284-1666 ※月~金曜9:00~17:00
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