藤枝MYFCのMF岡沢昂星、天皇杯・サンフレッチェ広島戦のポイントは「恐れないこと」。広島のアカデミー出身FW閑田隼人も出場に意欲!

藤枝MYFCのFW閑田隼人(左)とMF岡沢昂星


藤枝MYFCは7月12日、ホームでベガルタ仙台と対戦し、1−1でドロー。前節は5位徳島ヴォルティスに勝ちきっていて、上位との連戦で勝ち点4を得ました。次は16日の天皇杯で格上のサンフレッチェ広島と対戦します。定位置を奪取しつつあるMF岡沢昂星選手と、広島の下部組織出身・閑田隼人選手に意気込みを聞きました。

MF岡沢昂星「自分の価値、証明する」


ボランチとして先発出場が続き、良い働きぶりを見せている岡沢選手。充実感もありながら、より高みを目指してハードワークを続けています。

―仙台戦を振り返って。
苦しい時間の方が長かったのですが、前節の徳島戦と同様に全員が集中力を切らさず、ゴール前も体を張れていました。良い締まった試合だったのですが、勝ち点3を逃したのは非常にもったいなかったという印象です。

―個人としての意識は。
前回の対戦もそうでしたが、仙台はカウンターのクオリティーがとても高いので、その部分を意識しようと。個人的にはカウンターでつぶしたりといった守備の強度を意識していて、それがあの得点シーンにもつながったと思います(高い位置でボールを奪い得点の起点となった)。

―須藤監督が言うゾーン1も意識を。
押し込んだ際に取られた時は逆にチャンスになると思っていて、そこで奪い返せば人数が多いままゴール前に仕掛けられるので、そこはチーム全員で意識しています。引き続きやっていきたい部分です。

―前回はカウンターからの2発でやられた。改善はできていたか。
前回の仙台戦の反省から、その次の磐田戦では守備を徹底しようということになりました。そこからチームとして守備が良い方向に進んでいると思います。

―個人的には今、充実しているのでは。
出場機会に恵まれていますが、いつまた出られない状況になるのか分からないですし、個人として満足はしていません。ここ2戦で1ゴール1アシストと数字を残すことができていますが、やはり昨日の仙台戦でも勝ちきらないと評価はされないと思います。

チームの今の順位もそうですし、満足していてはチームとしても個人としても上にはいけないと思います。世界を見たら同世代はトップで活躍している選手もたくさんいますし、ここでもがいているようでは足りないです。

―出場機会が得られるようになった要因は。
出られなかった時期にすごく考えることがありました。悩んでいたときに養父コーチと話す機会があり、いろんなことを言ってくれました。

第三者の意見を聞くことができて悩んでいた部分がすっきりしました。その後2週間ぐらいはメンバー外でしたが、やり続けていればチャンスが来ると思っていましたし、そうなったときにつかもうと思っていました。日々やり続けていたことが今につながっていると思います。

―天皇杯は広島戦。
下馬評でいけば誰もが広島と思うかもしれませんが、下のカテゴリーのチームにとって勝てば注目度も上がるし、すごく良い条件だと思います。これだけ頑張っていますから、みんながもっと注目されていいとずっと思っています。僕たちは全員がタイトルを取ることを意識しているので、口だけではなく、しっかり示したいです。自分の価値を証明できるチャンスでもあるので、どれだけ通用するかすごく楽しみです。

―体力面は自信があるか。
あります。運動量は一番の持ち味で、そこがなくなったら自分じゃないので誰にも負けたくないです。毎試合、チームのために一番走ろうと意識しているので、出られるのなら自分から進んで汗をかく役割を担いたいと思います。

―勝利へのポイントは。
恐れないことだと思います。どうしても経験がない選手が多いチームは、いざその舞台に立てば縮こまってしまいがちですが、このチームはハングリー精神を持った選手が多く、そこは心配ありません。いつも通りに平常心でやれば大丈夫だと思います。

―ダブルボランチを組む世瀬啓人選手とのコンビネーションは良好か。
試合中、試合前など、いつもコミュニケーションを取るようにしていて、互いのプレーに対して一つ一つ会話ができているので、すごく良い関係性が築けています。プライベートでも仲良くさせてもらっているので、そのようなところもプレーにつながっていると思います。

FW閑田隼人「僕は点を取ってなんぼ」


今季加入した閑田隼人選手は広島県出身で、中学時代はサンフレッチェ広島ジュニアユースでプレーしていました。思い入れの強いクラブとの試合でメンバー入りし、出場への意欲を燃やしています。

―天皇杯は広島戦となる。意識はあるか。
中学の3年間下部組織でプレーしたので特別な思いはありますし、負けたくない思いは人一倍強いです。まずはメンバーに入るところからやっていきたいです。

―ジュニアユース時代はどのような3年間だったか。
とても濃い3年間でした。僕が中学時代の監督は、今トップチームでヘッドコーチをしている迫井深也さん。その意味でも気持ちはすごく入っています。

―どのような姿を見せたいか。
FWなので点を取りたいですし、成長したなと思ってもらえるようなプレーをしたいです。藤枝のサッカーの中で自分ができることを表現したいと思っていてます。僕は点を取ってなんぼなので、試合に出たらやってやるぞという気持ちです。

―現状の手応えは。
藤枝のスタイルになじめてきている感じなので、あとはクオリティーのところを高めていきたいです。

―中学時代からFWを?
中学2年の夏ごろからずっとFWです。

―迫井さんからはどのようなことを言われ続けてきたか。
ゴールに向かう、見続けることが一番怖いFWだと言われてきました。相手からしても嫌だということを教わってきて、どんな場所にボールがあってもゴールを意識するということをすり込まれました。今もその意識を強く持っています。
シズサカ シズサカ

静岡新聞社編集局運動部がサッカーや野球、バスケットボール、ラグビー、バレーボールなど、さまざまなスポーツの話題をお届けします。紙面では紹介しきれない選手たちの表情や、ちょっとしたこぼれ話をお楽しみに。最新情報は運動部の公式X(旧Twitter)でチェックを!

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