
「国としてしっかり関わりを」鈴木康友静岡知事が国土交通相と初面会 リニア工事めぐり意見交換

静岡県の鈴木康友知事は2月5日、中野洋昌国土交通大臣と初めて面会し、リニア工事をめぐる協議の状況説明や意見交換などを行いました。鈴木知事が強調する「スピード感」のある協議に向けて、国と連携していきたい考えです。
5日午前、国土交通省を訪れ、2024年11月に就任した中野洋昌大臣と面会した鈴木知事。国交大臣を訪ねるのは、知事就任した直後の2024年6月以来です。
冒頭のみ公開で行われた面会では、リニア工事をめぐる協議の進捗状況についての共有や国との連携について意見が交わされました。
<静岡県 鈴木康友知事>
「いま、リニアを推進していこうということと、静岡特有の水資源と生態系の保全の、これを両立させるべく、(JR東海に示している)28の課題について整理をされましたので、これをとにかく『スピード感』をもって対話を終了させていきたいということでJR東海と取り組んでいる」
<中野洋昌 国土交通大臣>
「静岡工区をどう進めるかというのが課題だと思っているので、国としても大井川の水資源の問題、南アルプスの環境の問題、しっかり配慮して取り組んでいきたい」
リニア工事による大井川の水問題をめぐっては、先週、流域自治体の市長らが鉄道局長を訪問し、水資源に影響が出た際の補償なども含めたJR東海への徹底した指導を求める要望書を提出しました。
今回の面会では、静岡県からも国の積極的な関与や支援を求めたということです。
<鈴木知事>
「将来的に長い事業になるので、国としてのしっかり関わりをお願いしたいということは私の方からも申し上げた」
また、鈴木知事は今後の進め方について、「JR東海から対話項目の調査結果が届き次第、専門部会を開きたい」などと述べました。
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