ドリブルで攻め込む浜松聖星の藤井詠斗(中央)
<全国高校サッカー選手権静岡県大会・1次トーナメント2回戦 浜松聖星 6−0 伊豆伊東>
昨年1回戦で涙を飲んだ浜松聖星が上々の滑り出しだ。単独チームで初出場となった伊豆伊東を寄せ付けず、大量6ゴール。最後まで攻守両面で相手を圧倒し続けた。
開始2分、MF柴蒼汰の電光石火のゴールで先制。これが呼び水となり、前半13分にFW鈴木友航のヘディングシュートで加点。その1分後にも、左サイドの木下朝日がスピードを生かしたドリブルで敵陣深くまで持ち込んで3点目を奪った。
後半も攻撃の手を緩めることなく3ゴールを挙げ、山内新之輔主将は「自分たちのベースにあるのは『走り』。150メートルのインターバル走を毎日20本やってきた。今日はみんな走れていた」と、してやったりの表情だ。
「TAKE ACTION」
チームの合言葉は「TAKE ACTION(テイク アクション)」。堅守速攻のスタイルを貫き、裏のスペースにどんどんボールを放り込んで相手に圧力を掛けていく。それぞれのやるべきことがはっきりしているから、選手たちのプレーには迷いがない。浜松聖星は2017年に「浜松海の星」から校名変更して男女共学になった。1年生12人でスタートしたチームは着実に力をつけ、2年前には1次トーナメント最終の4回戦に進出。あと一歩届かなかったが、決勝トーナメントを視界に入れることができるチームになった。
次は8−0で駿河総合を破って勝ち上がってきた浜松商業が相手。ゴールラッシュで勢いに乗った浜松の2チームが真っ向からぶつかり合う。山内主将は「みんなで一致団結して勝利を目指していきたい」と言った。
ドリブル突破を図る浜松聖星の山内新之輔主将
ゴールを決めて仲間の祝福を受ける浜松聖星の木下朝日(左から2人目)