静岡市は9月24日、将来の人口を独自に推計した結果を公表しました。静岡市の総人口は26年後の2050年9月末に約49万人となり、現在と比べて27%ほど減るとみられます。生まれる赤ちゃんの数も25%ほど減るとみられます。
一方、介護や支援が必要な高齢者が年々増加しています。こうした状況を受け、静岡市は大学生や民間企業とともに、新たな介護予防の取り組みを始めました。
<学生>
「よろしくお願いします」
この日、静岡市の大学生たちが話を聞いたのは、地域に住むお年寄りです。
<80代女性>
「集まっておしゃべりすることが健康の秘訣、ボケないよう、仲間もあるから助かっています」

健康のために意識していることを聞き取ります。静岡市では、支援や介護を必要とする人が4万人を超えるなど年々、増加していて、介護サービスにかかる経費も増え続けています。
そこで、市は地域の大学生や民間企業と協力し、高齢者が楽しく継続して参加できるような新たな介護予防のプログラムを企画することにしたのです。

<学生と70代の男性>
「遠くにお出掛けされることはありますか」
「そうですね、若い時は行きましたけどね」
<常葉大学未来デザイン研究会 鈴木愛佳代表>
「どういったことに興味関心を持たれているのかを聞いたので、実際にリアルな声を聞けたところが実感がわいて、とても参考になりました」

週末に静岡市葵区で開いた介護予防のイベントでは、ハンドケアやコーヒー教室など多彩な6つのプログラムを企画しました。
これまで介護予防に無関心だった高齢者にも興味を持ってもらう狙いです。
<参加した高齢者>
「とても楽しかったです。だから次回もあればぜひまた参加したいなと」
<参加した高齢者>
「出てくると楽しいですし、うちに閉じこもっていると体も重いですよね、出てくる方が体も軽くなって動きやすくなる」
<常葉大学未来デザイン研究会 大場心晴副代表>
「高齢者の方が生き生きしていくのが1番まちの変化になるかなと思うので、高齢者の方の意識変容、行動変容が1番重要になってくると思うので、そこで静岡市自体が変わっていけたら1番いいのかなと思います」

静岡市では、10月にもコーヒー教室や発声レッスンなどの介護予防プログラムを開催していく予定です。