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バレーボールSVリーグがもうすぐ開幕!東レアローズ静岡に合流した新外国人コンビは日本のアニメの大ファンだった


バレーボールの新リーグ・SVリーグが10月11日にいよいよ、開幕します。三島市を拠点とする東レアローズ静岡は10月12、13日に敵地で広島THとの初戦に臨み、10月19、20日には草薙このはなアリーナで東京GBとホーム開幕戦を戦います。

今季から新戦力として、イタリアのプロリーグで5年間プレーしたアウトサイドヒッターのフランチェスコ・レチネ選手(25)と、オポジットでパリ五輪ブラジル代表のアラン・ソウザ選手(30)が加わります。

このほど、チームに合流した2人に日本やチームの印象、意気込みを聞きました。2人とも日本のアニメの大ファンで、日本文化への関心、親近感を抱いていて、新天地でのプレーを楽しみにしています。(編集局ニュースセンター・結城啓子)

レチネ選手が来日早々に向かった先は…

8月28日に合流したレチネ選手は来日早々、東京・秋葉原に出向いたそうです。アニメのフィギュアやポケモンカードなどを購入。「お金をいっぱい使った」と笑顔で明かしてくれました。

レチネ選手の右太ももには「鬼滅の刃」「はじめの一歩」「バガボンド」「ONE PIECE」といった日本の漫画のキャラクターのタトゥーがあります。20歳のころ「進撃の巨人」をきっかけに日本のアニメに夢中になり、いつか「日本でプレーしたい」と思っていたそうです。

世界中で大人気のバレーボール漫画「ハイキュー!!」もアニメで見ていたそうです。身長185センチとバレーボール選手としては小柄なレチネ選手は、日本のバレーファンの間で、「ハイキュー!!」に登場する小柄なエース・星海光来になぞらえて「リトルジャイアント(小さな巨人)」と呼ばれているそうです。

バレーを始めたのは4歳のころ。13歳まではバレーとサッカーを両立していました。さらに水泳や陸上、バスケットボール、アメリカン・フットボール、柔道といった多彩な競技を経験するなど、抜群の運動能力の持ち主です。両親がバレーボールをやっていたことから、最終的には自然とバレーに導かれていったようです。

世界最高峰リーグと言われるイタリア・セリエAで5年間プレーし、イタリア代表にも選ばれました。ただ、イタリアではパワーのある選手が優位で、レチネ選手は「自分はパワーでは劣る」と感じていました。

初めての海外挑戦の場に日本を選んだ理由は「プレースタイルが似ていてフィットすると思ったから」。イタリアでプレーする日本代表の石川祐希選手や高橋藍選手(サントリー)とも対戦する機会があり、日本では自身の持ち味のテクニックをより生かせると考えたようです。東レ静岡の印象は「スピードとテクニックがあり、ディグ(スパイクレシーブ)やブロックがいい」。

レチネ選手は母国・イタリアのリーグが世界一と言われるようになったのは「外国人に門戸を開いたことが大きい」と話します。外国人選手が増えたことで、イタリア人選手のレベルも上がったと感じています。自身もイタリアでの経験を日本に、東レ静岡に還元しようと張り切っています。

ブラジル代表ソウザ選手の右腕には…


ソウザ選手はパリ五輪出場を経て、9月4日にチームに合流したばかり。9月9日に全体練習に初参加しました。五輪の疲れも見せず、問題なく練習をこなし、「チームの雰囲気はすごくいい。コーチングスタッフと話しながら調整のプランを立てていきたい」と見通しを語りました。

母国・ブラジルのほか、ロシアやポーランドなどでプレー経験があります。「国によってバレーが違うけれど、これまでは順応できている」。東レ静岡からのオファーに対しても「貴重な経験になる」と迷わず決断したようです。

ポーランドは寒さが厳しかったそうですが、日本の暑さについては「ブラジルも負けずに暑い」と気にしていない様子。来日後に食べたトンカツやうどんが気に入ったそうです。

レチネ選手と同様にソウザ選手も日本のアニメが大好きで、右腕にある「HUNTER×HUNTER」のタトゥーを見せてくれました。「アニメを見るようになってから、日本の文化に興味が湧いた」と言います。
 
ブラジルではサッカーが圧倒的な人気ですが、バレーボールも2番目に人気があるスポーツだそうです。いろいろな競技を試す中で、2メートルの長身を生かせることからバレーを選択しました。一番の強みはフィジカルの強さ。「パワーでチームを助けられたらと思っている」

新たに始まるSVリーグについては外国人選手の枠が広がったことで「いろんな国からスター選手が集まってきて、面白い争いになると思う」と楽しみにします。「自分と契約してくれて、信頼してくれるチームに感謝している。ファンの皆さんの前でベストなパフォーマンスをお見せできるようにしたい」と意気込みます。

<メモ>
レチネ選手の愛称は「チェチョ」。名前のフランチェスコから来ています。ソウザ選手は「アラン」と呼んでほしいそうです。
シズサカ シズサカ

静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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