フェンシングを通じたまちづくりを進める静岡県沼津市で、フェンシングの全国大会が3日間、開かれました。メダルラッシュに沸いたパリオリンピック直後ということもあり、沼津市の“フェンシング熱”がかつてない高まりを見せているようです。
<東部総局 青島悠記者>
「パリオリンピックで5つのメダルを獲得したフェンシング。その全日本選手権が沼津市で開かれており、多くの観客が来ています」

フェンシングの国内トップ選手が集う全日本選手権は、9月14日から3日間にわたり、沼津市の総合体育館で開催されました。
目まぐるしく攻防が入れ替わるスピードと緊張感が魅力です。

「フェンシングのまち」を目指す沼津市。会場には、多くのファンが駆けつけ、地元の杉山良徳選手などに声援を送ります。
<フェンシング練習生の保護者>
「杉山良徳コーチは沼津フェンシングクラブのコーチで、トップ選手が集まる全日本に出場するということで、これは気合を入れて応援しなければという思いでみんなで準備しました」
「杉山コーチ、頑張れ!」

大会にはパリオリンピックのメダリストが再び集結。男子エペ団体で銀メダルを獲得した見延和靖選手や、女子フルーレ団体で銅メダルを獲得した宮脇花綸選手などが世界のトップを争った実力を見せつけました。
メダルラッシュに沸いたパリオリンピック直後ということもあり、ファンは広がっています。
<フェンシング初観戦の親子>
「すごくかっこよかったです」「おもしろかった」
「どっちかっていうと息子をやらせたいなって思うんですけれども、息子をやらせたいなと思うと同時に、私もちょっと体験してみたいなとかっていうのがありまして」
静岡県フェンシング協会会長の田村さんは、日本代表の大躍進でフェンシングを始めたい人が増えたと喜んでいます。
<静岡県フェンシング協会 田村儀昭会長>
「沼津のフェンシング教室が20数名が8人増えて30名ぐらいになりましたからね。ここの9月で、オリンピックが終わっての申し込みが多かったみたいですね。やっぱり注目度が違いますからね」

沼津市内にあるフェンシング教室では、オリンピック以降、体験見学や、入会申し込みが増えています。田村会長の夢は沼津から世界を狙える選手を輩出することです。

<静岡県フェンシング協会 田村儀昭会長>
「当然、要するに日本チャンピオンを大勢作って、オリンピアンを出して、沼津市からオリンピック選手を、メダルを取れる選手を育成したい」