
「これ以上止まると従業員も帰れなくなってしまう」観光客は早めの帰宅 店舗も時短営業 台風10号接近の影響で新幹線も在来線もストップ

台風10号の影響で大雨に見舞われた静岡県内は交通にも影響が出ました。
<中井秀カメラマン>
「大雨の影響で、東名新東名が通行止めになり、国道1号バイパスがかなり混雑しています」

高速道路は東名・新東名の一部区間で通行止めとなり、8月30日朝、一般道路は激しい渋滞になりました。また、30日午後6時現在、新東名高速道路の新静岡ICから島田金谷ICの上下線で通行止めになっています。
<社会部 大西晴季記者>
「正午すぎのJR静岡駅です。現在、新幹線、在来線ともに運休しているということで、新幹線の切符売り場にはシャッターが下ろされていて、駅構内は普段と比べて閑散としている印象です」
東海道新幹線は、大雨の影響で東京駅と名古屋駅の間で終日運転を取りやめました。また、東海道線も富士駅から掛川駅の上下で終日の運転見合わせです。
<東京から京都に帰る人>
「京都に帰りたかったんですけど、新幹線も普通車(在来線)も全部止まってたんでちょっと帰れなくて、きょうホテル探して、あしたの夜行バスで帰ろうかと思っています」
<河津町から大阪に帰る予定の人>
「静岡で採用面接を受ける予定だったんですけど、それもなしになって、いま静岡で帰り、親が迎えに来てくれているので、それを待っています」
観光地の人の動きにも変化がありました。
<東部総局 竹川知佳記者>
「午後3時すぎ、JR熱海駅のタクシー乗り場です。ボストンバッグやキャリーケースを持った人の列が50メートル以上にわたって続いています」

タクシー乗り場には、首都圏に向け、小田原駅までタクシーで帰ろうとする観光客の長い列ができました。
<観光客>
「12時くらいから待ってて、3時間くらい」
「小田原まで行けたとしたら、東京のほうまで行って、石川まで帰りたいが、こんな状況なので無事に帰れるかわからない」
熱海駅前の商店街では「臨時休業」や時短営業を選択する店舗が目立ちました。通常より2時間早く店を閉める決断をした和菓子店はー

<店員>
「本日、台風で大雨でお客様も減ってきたのと、電車がこれ以上止まってしまうと、従業員も帰れなくなってしまいますので、全員の安全を考えて16時に閉店します。明日以降も時短営業かもしくは休業も考えています」
31日も24時間の雨量は多いところで、300ミリと予想されていて引き続き、大雨に厳重な警戒が必要です。
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