静岡地裁で開かれている袴田巖さんの再審=やり直しの裁判の判決まで8月26日で1か月となりました。無罪判決が下された際に検察が控訴を断念するよう求める要請書を日本プロボクシング協会の関係者や姉のひで子さんが静岡地検に提出しました。
26日昼頃、静岡地検に要請書を提出したのは、元プロボクサーの袴田さんを支援する日本プロボクシング協会の関係者や姉のひで子さんらです。
1966年、旧清水市(現・静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田さんのやり直し裁判が静岡地裁で開かれ、2024年5月にすべての審理を終えました。
そろいの白いTシャツに身を包んだ支援者たちは静岡地検に対し「袴田さんは『ボクサーくずれ』という偏見に基づき、強盗殺人犯として逮捕された」として「無罪判決に対する控訴を断念することを重ねて強く要請します」などとする要請書を提出しました。
<姉・袴田ひで子さん>
「地検では『58年経っておりました。私も91歳、巌も88歳でございます。100歳まで戦わせないでください』と申し上げました」
また、静岡地裁に対しても、無罪判決を求める要請書を提出しました。さらに、袴田さんの弁護団が静岡市内で会議を開きました。1か月後に迫った判決言い渡しに向けての対応を話し合ったものとみられます。