9月の自民党総裁選に突如出馬しない意向を表明した岸田総理。静岡県内の政界関係者からも一様に驚きの声が上がりました。
<岸田総理>
「自民党が変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。私は総裁選には出馬いたしません」
お盆真っ只中の8月14日、岸田総理が驚きの決断を明らかにしました。任期満了に伴う自民党総裁選挙まであと1か月となったこのタイミングで、突如、総裁選に出馬しない意向を表明したのです。
その理由は。
<岸田総理>
「派閥の政治資金パーティーをめぐる政治とカネの問題など、国民の政治不信を招く事態が相次いで生じました。所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任を取ることにいささかの躊躇もありません」
裏金事件など在任中に政治不信を招いた出来事について責任を取るという岸田総理。同じ岸田派で活動した議員も驚きを持って受け止めたといいます。
<岸田派で活動した 深澤陽一衆院議員>
「私自身は岸田総裁の再出馬をまったく疑っていなかったので、そういう意味では本当に驚いた。1つ1つ実績を重ねている姿には本当に素晴らしいと感じていました」
一方で、静岡県連のトップは総理の引き際に疑問を呈しました。
<自民党県連会長 井林辰憲衆院議員>
「この裏金問題を契機におやめになるんであれば、なぜこのタイミングなのかっていうのはちょっと私には理解をしかねます」
また、野党議員も批判を強めています。
<国民民主党 榛葉賀津也参院議員>
「非常にけじめは取ってないと私は思ってますし、仮に次の総理総裁誰になろうとも、この(政治とカネの)問題について、自民党の中で誰も責任取ってないし、誰も声をあげておかしいと言ってないんですよ。誰が総理総裁になっても、国民の怒り、不信は変わらないと思いますね」
不出馬の表明について、街の人の受け止めは。
<40代男性>
「だろうなみたいな感じですかね」
「やっぱり色々あった、不正もあり、不正みたいな。でもこのまま続けても信任はやっぱ得られないだろうなっていうふうには思いました」
<70代女性>
「当然じゃないでしょうかね。人気なかったし、ご本人ももうちょっとね。ご本人の中ではまあまあって感じだったんですかね。はい、当然だと思います。特に驚きません」
<70代男性>
「まあ頑張ってるとは思うんだけどね。なかなか国民がね、理解が得られないところが沢山あるもんだから」
衆目の一致する有力候補はおらず、混戦が予想される総裁選に街の声は。
<60代男性>
「静岡県人なんで上川陽子さんが頑張っていただけたら、アメリカも女性の大統領になりそうなんでっていう気持ちですけど」
<30代男性>
「子育てなかなかお金かかるなぁと思ってるんで、次の人で、少しでも子育てしやすいところになったらいいなっていう風に思ってます」
日本をけん引する次のリーダーに注目が集まります。