6月3日朝、石川県能登地方で、最大震度5強を観測した地震では、静岡県にも「緊急地震速報」が発表されました。静岡県内での実際の揺れは、最大で震度1でしたが、予測が難しいケースもあると気象庁は説明しています。
<気象庁地震火山部 原田智史 地震津波監視課長>
「(予測は)マグニチュード7.4と、実際のマグニチュードは5.9(速報値)ですから、かなり大きく評価されてしまったことになります」
3日午前6時31分頃、石川県能登地方で発生した地震では、最大震度5強を石川県輪島市と珠洲市で観測しました。静岡県内では、震度1を御殿場市、富士市、菊川市、袋井市で観測しました。
<東部総局 伊部桜輔カメラマン>
「午前6時半の沼津市内です。いま、緊急地震速報が流れました。電柱が揺れているような様子はありません」
地震発生から約5秒後、気象庁は、静岡県を含む東海地方や東北から近畿地方の広い範囲に、緊急地震速報を発表しました。しかし、実際に静岡県内で観測された地震の揺れは、最大で震度1でした。
実際に観測された揺れより予測震度が大きかったのは、なぜなのか。気象庁は「精査中」としながらも、考えられる理由を説明しました。
<気象庁地震火山部 原田智史 地震津波監視課長>
「極めて短時間に、同じ場所で地震が複数発生したらしいということが分かっておりまして、緊急地震速報のマグニチュードが大きめに出てしまった」
緊急地震速報には予測の限界はありますが、情報を見聞きしたら安全の確保に努めることが大切です。