【「四季のコンサート」の中鉢聡さんテノールリサイタル】渦を巻く花吹雪

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、5月17日に静岡市葵区の静岡音楽館AOIで開かれたテノール中鉢聡さんのリサイタル。1983年から活動を続ける静岡音楽友の会の「四季のコンサート」。
北原白秋作詞、山田耕筰作曲の「からたちの花」を皮切りに内外の「花」にまつわる14曲を、ホール全体に響く歌声で。日本語曲を集めた第1部は高田三郎作曲「くちなし」、小林秀雄作曲「落葉松」に続き、加藤周一が恋の移ろいをしたため、静岡市葵区出身の神戸孝夫さんが作曲した「さくら横ちょう」。メランコリックな始まりから一転、一陣の風が木を揺らすがごとき激しい展開。ドラマチックな歌唱が、渦を巻く花吹雪を思わせた。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1