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ジュビロ磐田の横内昭展監督が「まだまだ彼はやれる。こんなもんじゃない」と期待をかける選手は…

J1磐田の横内監督がサガン鳥栖戦のポイント語る


ジュビロ磐田の横内昭展監督は5月10日、オンラインで取材に応じました。負傷離脱したジャーメイン良選手の代役候補の石田雅俊選手について「なかなかフィットしてこなかったが、ようやくチーム戦術にも慣れてきた。試合に絡んでくれば良さを発揮してくれる」と言及。11日サガン鳥栖戦の起用に注目が集まります。

一問一答

ー試合の入りに失点が多い。注意点は。
どの試合も入りは気を付けて選手も入っている。それでも先に失点してしまうのは改善しないといけない。毎試合、そこは常に言い続けているので選手も意識している。本当に集中した入りを今節やらないといけないなと思う。

ーけが人や出場停止でメンバーが代わる可能性がある。代わりの選手には何を期待するか。
まずしっかりチームでやるべきことをやってもらう。プラス自分のストロングを発揮させたい。新しく入ってくる選手は同じタイプではないと思う。そういう中で自分の良さをしっかり出してほしい。出すことがチームの力になる。

ー前半の集中は大事だが、磐田らしさは失ってはいけない。
決して守備的にやるのが集中してやることではない。もちろん前掛かりになりすぎてやられてしまえば、意味が違ってくる。バランスがすごく大事になる。我々も入りから消極的にやるつもりはない。逆に積極的にやってそこで奪われるかもしれない。しっかり分析して次のゲームにつなげる作業を続けていかなくてはいけない。とにかく腰の引いた入りだけはしたくない。

ー鳥栖は後半のスタッツが悪くなりがち。
鳥栖が極端に後半落ちるとは思っていない。ただ我々自体がゼロで抑える時間が長ければチャンスがあると感じている。そういう時間を長くしたい。後半、途中から出てくる選手がパワーを持ってきてくれることが多い。そういう意味ではいかに失点しない時間を長く保てるか。すごくポイントだと思う。

ー石田雅俊選手がベンチ入りするようになってきている。期待は。
マサは少しシーズンはじめにコンディションだったりけがだったりで出遅れたが、徐々に。Jリーグも久しぶりだった。なかなかフィットしてこなかったが、ようやくチームにも戦術にも慣れてきて、やっとその中で自分の良さを少しづつトレーニングマッチやトレーニングで出せるようになった。

そういう意味でここ数試合ベンチに入れて、状況によってそのカードを切りたかった。なかなか機会も少なくて、出場機会は短い。試合に絡んでくれれば良さを発揮してくれる。(ルヴァン杯)長崎戦は良さが出たゲーム。チャンスがあれば彼の良さはチームに必要になってくる。新しく出る選手はメラメラ、ギラギラしているのでやってくれると思う。

出場機会をうかがう石田雅俊選手(手前右)


ー鳥栖の特長について。
鳥栖はボールを流動的に、可変な感じで動かす。トップ下やボランチの選手がかなり運動量多くボールに絡んでくる。マッチアップした選手がそのまま対応するのがなかなか難しくなる。流動的にきたところで我々が臨機応変に。

スマートに言えば効率よく、そういう選手を捕まえながら、相手にプレスをかけていくのが我々がやらなければいけない作業。攻撃に関しては、相手もバランスを崩す場面が見受けられる。そこはしっかり突いていきたい。これまで通り奪ったボールをどこにつけるか。いかに失わないかがポイントになる。

存在感を放ち始めたブルーノジョゼ選手


ー途中から出てくる選手、最近だとブルーノジョゼ選手が存在感を示している。どこが良くなったか。
まずJリーグのスピードや強度に慣れてきた。その中で彼のドリブルやクロスがトレーニングの中で出せるようになった。カットインはもう少し出してくれると思うが。その良さがそのままゲームに出ているのかなと思う。

古川陽介選手


ー古川陽介選手もそのうちの1人。ただ結果に結び付かずに時間がかかっている印象。
陽介は後半途中から出てきて彼の良さを発揮してくれている。起点になることはある。ただ、そこから何ができるか。昨年の彼ならばそれでオッケーだったかもしれないが、彼に対する僕の要求も高くなっている。そこからどういうことができたか。

攻撃だけではなく守備もしっかりやらないといけない。両方のタスクで要求も高くなっている。まだまだ彼はやれると思っている。こんなもんじゃないと思っている。少し時間はかかるかもしれないが、必ずもっと良くなってくれると思う。
シズサカ シズサカ

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