【nohoさんの「となりの妖怪さん」】互助の精神、思いやり

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、4月6日から各種配信サービスなどで始まったアニメ「となりの妖怪さん」の原作漫画(イースト・プレス、全4巻)。作者は磐田市出身のイラストレーター・漫画家のnohoさん。

遠州地方を想起させる山間の町を舞台に、人間と妖怪が極めて自然に共存する世界を描く。カラス天狗のジロー、尾が分かれた「猫又」のぶちおら、「異形」の者たちが学校や地域社会で人間たちと何の違和もなく生活している。見目形に隔てがない互助の精神、思いやりが全編を覆い、読んでいてとても心地良い。べとべとさんやダイダラボッチといった本県ゆかりの妖怪が登場し、又一庵(磐田市)のきんつばなど本県の名物や風習も頻出。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1