「大井川に依存」「一滴の水も失うことはできない」と懸念 リニア工事差し止め訴訟で意見陳述

リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐり、住民らがJR東海を相手取り工事の差し止めを求める裁判が12月8日、静岡地方裁判所で開かれ、原告の男性が意見陳述しました。

訴えているのは、リニア中央新幹線のトンネル工事に反対する大井川流域の住民ら100人余りです。

住民らは、リニアのトンネル工事によって大井川の水の量が減り、農業や生活に大きな影響が出るなどとして、県内区間10.7キロの工事の差し止めを求めています。

8日の口頭弁論では、旧岡部町の町議、藤枝市議などを計50年以上務めた原告男性が法廷に立ち「大井川右岸の自治体(一部除く)は大井川の漂流水に依存している。リニア工事で減水したら地域は壊滅的な被害を受けます。一滴の水も失うことはできない。流域住民のぎりぎりの叫びであります」などと意見陳述しました。

弁護団は閉廷後の会見で、追加提訴の考えと原告の追加を予定していることを明らかにしました。次回は2024年3月8日の予定です。

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