性同一性障害の診断を受けたトランスジェンダーの鈴木げんさん(49)が、浜松市役所で性別の記載が女性から男性に変更された住民票を受け取りました。
<鈴木げんさん>
「声を上げると仲間ができるし、仲間ができたら社会は変えられるっていうことが子どもたちに伝わったんじゃないかなと思っています」

浜松市に住む鈴木げんさん(49)は、12月7日午前、浜松市役所を訪れました。受け取った住民票と戸籍謄本では、性別の欄が女から男へ変わりました。
鈴木さんは女性として生まれましたが、現在は男性として社会生活を送っています。
現在の法制度では、戸籍上の性別を変えるには生殖機能をなくす手術を受ける必要がありますが、鈴木さんは「手術の強制は人権侵害で憲法に違反する」などとして手術なしの性別変更を認めるよう求めていました。

2023年10月、家裁浜松支部が手術を強要することは必要性や合理性を欠くなどとして、手術をしなくても戸籍上の性別を女性から男性に変更することを認めたため、鈴木さんの願いが実現した形です。

鈴木さんは「今までも、そしてこれからも、男性として生活をしていくだけです」と強調しました。