伊豆半島では絶滅したはずのクマ 100年ぶりの確認から2年 専門家「生息数が増えているのでは」=静岡
9月8日午後、静岡県南伊豆町でクマの目撃情報がありました。伊豆半島では絶滅したといわれているクマがなぜ、目撃されたのでしょうか。
<肥田久幸さん>
「この辺ですね」
Q.このあたり?下ってるところ?
「下ってる。そうですね」
クマの目撃現場を案内してくれたのは、静岡県南伊豆町の西子浦区長の肥田久幸さんです。9月8日午後2時半頃、神奈川県の女性がクマを目撃したと、宿泊先の職員を通じて肥田さんに連絡がありました。
クマが目撃された現場は南伊豆町の子浦日和山遊歩道の途中で、妻良漁港から遊歩道に入って徒歩3分ほどのところです。女性によると、歩道から海側に少し下ったところにいたクマは、女性に気づくとすぐに海側に向かって消えていったということです。
<西子浦区長 肥田久幸さん>?
「(クマ目撃を聞いた時は)びっくりしました。いろんな自然体系が崩れているから、海も山も。そういうこともあり得るんじゃないかと」
伊豆半島では、クマは生息していないとされてきましたが、2021年7月、西伊豆町の山中でツキノワグマが100年ぶりに確認されました。南伊豆町は「野生生物頻出のため通行注意」というメッセージを歩道入り口に掲げ、注意を呼び掛けています。
<南伊豆町商工観光課 平山稜さん>
「役場でも事実確認を進めまして、今後の対策を講じていきますので、皆様もこちらの遊歩道を使う際には十分気を付けてご利用ください」
一方で、専門家は伊豆半島に生息するクマの数が増えているのではと推測します。
<日本ツキノワグマ研究所 米田一彦所長>
「9月10月はエサの問題で、どんぐりが凶作だと良く動く。ただ、伊豆半島全体では、自然状態も良いし、生息もしやすいということで、どんぐりの凶作ではなく、生息数が増えているのでないかと思う」
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