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藤枝MYFCの須藤大輔監督はブレない!「超攻撃的エンターテインメントサッカー貫く!」

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、J2藤枝MYFCの須藤大輔監督をお招きしました。パーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さんがお話をうかがいました。

ヒデ:こんばんは。よろしくお願いします。

須藤:ワッキーさん、初めまして。

ヒデ:コラコラ、相方相方。

須藤:あっ、すいません。間違えました(笑)。

ヒデ:今、どちらでしょうか。

須藤:自宅にいます。

ヒデ:山梨県の甲府ですね。藤枝から甲府まで、毎日片道2時間運転して帰るって本当ですか。

須藤:そうです(笑)。中部横断道を日本一使ってます。

ヒデ:しんどくないですか。

須藤:いろんなことを考える時間になっていて、すごく有意義です。机に向かっているよりも、いろんなアイデアが浮かんできます。

鬼頭:まずは5月28日の群馬戦から。0ー0で引き分けました。

須藤:群馬が我々をすごくリスペクトしてくれて、我々の攻撃的なスタイルをうまく抑えてきたなと感じました。相手は前線からハイプレスをしてくるのではなく、後ろに人数をかけてペナルティーエリアに侵入させないというサッカーをしてきました。なかなか効果的にエリア内に侵入できませんでした。

ヒデ:現在13位、勝ち点24。この現状に関しては。

須藤:全然足りてませんね。すごくもったいなかった試合もいくつかあります。ただ、その中でも、「ボール保持を放棄しない」「ボールをしっかり繋ごう」という意識は出てきているので、選手には自分たちを信じて戦ってもらいたいと思っています。

ヒデ:戦術がはっきりしてる分、選手は迷いがないですよね。

須藤:自分の長所で勝負してくれているので、我々スタッフも信じて起用できますね。

「選手は楽しんでプレーを」


ヒデ:FW渡辺りょう選手が得点ランクトップです。監督からのアドバイスや、開花するきっかけがあったのですか。

須藤:彼の持っている嗅覚やシュート精度など、ポテンシャルは沼津時代から感じていました。足りない部分は周囲と関わることや、仲間を使うこと、ディフェンスのところでした。今は献身的なプレーが良い方向に転がってるなと感じます。

鬼頭:藤枝の試合を見に行くと、選手みんなが必ずゴールの方向に向いている。こちらは本当に嬉しくなっちゃうんですね。見に行けば、藤枝のことが絶対好きになるんですよ。

ヒデ:2点失っても必ず取り返すはず。そんな匂いをさせてくれるチーム、今までなかったな。

須藤:あの緊張する空間でも、選手には楽しんでプレーしてもらいたい。サッカーを始めたころに感じていた楽しさをプロになっても感じないと、成長もしないし、サポーターにも楽しんでもらえないので。

課題と光が見えた静岡三国決戦の連敗

ヒデ:三国決戦について。まずは5月13日の清水エスパルス戦(0-5)を振り返ってください。

須藤:最悪の入りをしてしまったのがすべてでした。失点した後は勇気を持ってビルドアップして、相手ゴールに迫っていましたが、アンラッキーな形でPKを与えて、またリズムが崩れてしまった。

やはり、まだまだ経験がないのかなと。ただ、後半は巻き返して。1点取れれば違った展開になったかなと思います。

ヒデ:5月17日のジュビロ磐田戦(0-1)はどうだったでしょう。

須藤:勝てた試合ではあったなと。両チームのサポーターがすごく良い雰囲気を作ってくださった。ただ、渡辺りょうを責めるわけではないですけども、11人対11人で最後まで戦わせてあげたかったなと思います。

清水、磐田と連敗しましたが、すごくいろんなことを勉強できて、今、それが自信になっているような感じがします。

ヒデ:藤枝は本当にわくわくするサッカーを見せてくれています。

須藤:ハイプレスにいって、すぐにボールを奪って自分たちで楽しいサッカーやろうよっていうマインドなので。それを選手とも共有できていければ、さらにもっと攻撃的なサッカーができるかなと思います

ヒデ:リスナーからの質問です。「開幕当初と違う点は」。

須藤:開幕2試合は、選手たちの試合後の疲労感やダメージがすごく大きかった。判断スピードが違うので、最初は頭が疲れていたのでは。ただ、試合をこなしていくうちに強くなって、今は開幕当初よりも強度の高いトレーニングができています。

秋葉監督が「動」なら、横内監督は「静」


鬼頭:須藤監督は神奈川県出身で、現在46歳。桐光学園高時代は元日本代表中村俊輔さんの1年先輩でした。

須藤:悲しいのは桐光学園の10番伝説ってのが俊輔から始まってるんですよ。僕は俊輔の前の10番なんですが(笑)

ヒデ:そこから東海大を経て水戸ホーリーホック、湘南ベルマーレ、ヴァンフォーレ甲府、ヴィッセル神戸、藤枝MYFCへ。順風満帆のプロ生活に見えます。

須藤:そんなことはないです。大学4年の時にオファーは来てなかったので、自分からいろんなチームを探しました。プロ生活は悔しさしかないですね。日本代表にもなれなかったし、Jリーグでタイトルを取れなかったので。それで、タイトルを取りたいと監督の道を選びました。

鬼頭:藤枝に来るきっかけは。

須藤:神戸を解雇されたときは怪我をしてたんですね。入院してるベッドの上で通告されて。「これで現役をやめられない」と思って半年ほど1人でリハビリして。そんなときに当時藤枝にいた斉藤俊秀さん(現日本代表コーチ、清水東高出身)から声を掛けていただきました。結局JFL昇格まで行けなかったですが、いい経験をさせていただきました。

ヒデ:理想としている監督は。

須藤:やっぱり日本ではミシャさん(札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督)かな。海外だと、三笘選手が所属するブライトンのデゼルビ監督とか。やっぱりポジショナルプレーをやる監督ですね。

ヒデ:静岡三国決戦では、それぞれの監督の戦術も話題になっています。それぞれの監督に対するイメージは。

須藤:清水エスパルスの秋葉監督が「動」なら、ジュビロ磐田の横内監督は「静」。

ジュビロの横内監督は落ち着いている時と、ガッと来る時のギャップでやられるというのがありました。日本代表を指導していた経験もあり、試合巧者で玄人だなと感じましたね。

エスパルスの秋葉監督もすごいと思います。情熱的で、もちろんサッカーを知ってらっしゃる。選手をうまく気持ちよくプレーさせていると思います。

試合観戦時は須藤監督の“ワンポイント”に注目!


鬼頭:須藤監督が指導者として気をつけてることは。

須藤:ぶれないこと。我々はこういうスタイルだよ、俺はこうだよ、あなたはこうしようよと、ぶれずに伝える。一番大事にしています。

ヒデ:選手との距離感は、どのように意識されてますか。

須藤:声をかけるタイミングは大事にしてます。毎回毎回話してると、会話が軽くなってしまうので、タイミングや状況、顔色を見ています。

ヒデ:リスナーからの質問です。「チーム全体や選手のモチベーションをどうやって上げていますか」

須藤:状況によるんですよね。負けたときは「自分たちはできてるよ」という方向に持っていきますし、勝ったときは逆に「いや全然駄目だよ」「もっと上にいかなきゃ駄目だよ」っていう話がベースになりますね

鬼頭:もう一つリスナーから。「静岡空港で藤枝の選手の皆さんと遭遇しました。ひときわ目を引いたのが須藤監督でした。スーツをビシッと着こなし、めちゃめちゃかっこいいと、見とれてしまいました」とのことです。

須藤:それも含めてエンターテインメントサッカーってことで(笑)。

鬼頭:試合中のファッションにこだわりはあるんですか。

須藤:ワンポイントは入れたいなっていうのはあります。ちょっとチェックしてみてください(笑)。

ヒデ:今後の目標は。

須藤:もちろん勝利にはこだわっていきたいですが、「何でもいいから勝つ」では何も残らないと感じています。内容にもこだわりつつ、リーグに旋風を巻き起こしていきたいと思っています。

鬼頭:サポーターやサッカーファンの皆さんにも一言お願いします。

須藤:我々藤枝MYFCはサッカーの力で、すべての人を魅了して幸せな空気をスタジアムに運んでいきたいと思っています。選手たちを後押ししていただければ、我々もそれに応えて、さらにいいサッカーをしていけると思います。サポートよろしくお願いします!
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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