一膳一膳使い勝手が違うのが最大の魅力

時刻はお昼の12時、ランチタイムです。今日は静岡市駿河区中田にある「四季彩堂 静岡中田店」にやってきました。
このお店にこだわりが強すぎる男性がいるという噂なのですが……。

そこにいたのは、お昼ごはんを食べようとしている「四季彩堂」のスタッフ。食事の前におもむろに取り出したのは……えっ、巻物!?

いえいえ。これは巻物ではなく、お箸がたくさん入った箸袋のようです。
お箸を取り出したら、まず白米をパクリ。
次はお箸を取り換えて、いかそうめんをパクリ。
なぜお箸を換えて食べているのでしょうか?

「実はお箸が好きで。ごはんの度にお箸を換えて楽しんでいるんです」と話してくれたのは、自称“箸マニア”の三井和典さん。
三井さんはお箸好きが高じて、木箱にたくさんのマイ箸を入れて大切に保管しているんだそう。

その数なんと約100膳!
週に1度、100膳のお箸の中から6膳を選んで、箸袋に入れて常に持ち歩くのが三井さんのルーティン。

ところでお箸の魅力ってどんなところですか?
「持つところの形状や食べ物をつかむ先端の形状によって、使い勝手が全然違うところですね」

三井さんはメニューやその日の気分に合わせたお箸を使うことで、食事がより楽しくおいしくなるといいます。
ということで!三井さんイチオシのお箸を3膳紹介してもらいましょう!

まず1膳目がこちら。先端が太めのこちらのお箸は、なんと納豆専用箸なのだそう。納豆を混ぜたときにパックにお箸がひっかからず、ふっくらした納豆になるんだとか。
ちなみにこちらは混ぜる専用なので、食べるときは違うお箸に変えるそうです。

2膳目はラーメン箸。木目に沿って縦に彫りが入っているので、麺をしっかりつかむことができます。
三井さんはマイ箸持ち込みOKのラーメン屋さんでは、マイ箸を使って食べているそうですよ。

最後の3膳目は竹箸。先が細くて力が加わりやすい竹箸は、いかそうめんでも滑らず一発でつかめます。

「お箸は形や塗りによって一膳一膳全く違ってくるので、その違いをもっと楽しんでもらいたいですね」と三井さん。みなさんもお気に入りの一膳を見つけてみませんか?
(SBSテレビ『しずおかびっくりTV』2023年3月25日放送)