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番組審議会だより > 2023

第638回番組審議会(2023年7月21日)

●開催年月日 令和5年(2023年)7月21日(金) 13:00
●開催場所

静岡 新聞放送会館

●出席者

委  員 ※敬称略

中井 弘和 (委員長)

種本 祐子 (副委員長)

久米 行子

栗原 績

田中 尚弘

鈴木 智子

鶴見 照彦

竹下 誠二郎

大橋 美智子

審議議題

〇ラジオ番組

「SBSラジオギャラリー

 方言アクセントエンターテインメント

 ~なまってんのは、東京の方かもしんねーんだかんな~」

 令和5年(2023年)5月28日() 14001500 放送

概要

<企画意図・概要>

 新居町在住だった在野の方言学者・山口幸洋氏にスポットをあてた、静岡新聞の記事を、今から20年ほど前に読んだのが、きっかけです。

栃木や茨城、宮崎のような無型アクセントの言葉が静岡県内でも話されていること。山口氏が「無型アクセントは日本語の祖型ではないか」という説を立て、学界主流と真っ向から対立していることを紙面で初めて知り、衝撃を受けました。

 「なまり」にコンプレックスを持ち、暗い感情で都会生活を送った方は多いだろうに、それが「なまった(=標準から変化した)」ものではないかもしれないという説があることは、あまりにも知られていない。

放送局としても世に出すべき題材だと感じました。しかも、静岡県内の学者が、大井川上流などで調査をした話のため、静岡の放送局が制作すべきだと考え、改めて企画しました。

<出演者>

赤プル(お笑いタレント)、岸江信介(奈良大学教授)

高田 明(ジャパネットたかた創業者)

山口淳洋(方言学者・山口幸洋氏の長男)

文 載皓(常葉大学准教授)

旧本川根町のみなさん、栃木県北部のみなさん

野路毅彦(SBSアナウンサー)

●委員の意見

・進行する語り口が、どこか昔話風で、伝わりやすい。

・はっきり、ゆっくりと、わかりやすい進行で、すばらしい。

・ラジオ番組で正解だったのでは。

 方言、アクセントを「耳で感じる」ことができた。

・それぞれの出演者の思いが伝わってくるメッセージ性の強い番組だ。

・「方言アクセントエンターテインメント」というタイトルの通り、

 その面白さに思わず引き込まれ、あっという間の1時間だった。

・アナウンサーが企画・取材・出演、進行したからこそ実現できた、完成度の高い秀作だ。

・実例と定説、生の声を効果的に組み合わせた構成は秀逸。

・楽しみながら聞くことができる、アカデミックで知的な教養番組だ。

・番組の最後、無形アクセントを使った締めが、非常に面白い。

・言葉は人間の存在の根本に関わる文化の基盤。「多様性の大切さ」も提案しており価値がある。

・「方言は異質で恥ずかしいものではなく、長く受け継がれるべき」

 というコメントは、地方に自信を持たせ、元気づける、すばらしいまとめだ。

・同音異義語の紹介で、詳しい説明がない事例があった。

・「話す言葉はその人の履歴書」。続編、シリーズ化に期待する。

・テロップを活用して、方言やアクセントの意味や特徴を表現できるテレビ番組の可能性もあるのでは。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和5年6月1日~6月30日 総件数454件

(1)LIVEしずおか【テレビ・自社制作】 ・・・・・・・・・ 14件

(2)ゴゴスマ~GOGOSmile!【テレビ・ネット編成】

・・・・・・・・・ 11件
(3)Soleいいね!【テレビ・自社制作】 ・・・・・・・・・  9件

(4)みなスポ【テレビ・自社制作】

・・・・・・・・・  8件
(4)鉄崎幹人のWASABI【ラジオ・自社制作】 ・・・・・・・・・  8件

視聴者からの意見 

〇テレビ番組

SBSスポーツ JLPGA ステップ・アップ・ツアー 2023 ユピテル静岡新聞SBSレディース」

6月17(土)、18日(日) 放送

※6月16(金)、17(土)、18日(日)、WEBライブあり

・実況が非常に聞きやすいです。

 適度な情報量と芹澤プロとのやりとりで、わかりやすく伝えてくれています。

 来年以降も是非、担当してください。

                        (メール)