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番組審議会だより > 2023

第637回番組審議会(2023年6月16日)

●開催年月日 令和5年(2023年)6月16日(金) 13:00
●開催場所

静岡 新聞放送会館

●出席者

委  員 ※敬称略

中井 弘和 (委員長)

種本 祐子 (副委員長)

久米 行子

栗原 績

鈴木 智子

鶴見 照彦

竹下 誠二郎

大橋 美智子 (※書面参加)

審議議題

〇テレビ番組

「SBSスペシャル 袴田事件57年 ~此の国の司法を問う~」

 令和5年(2023年)5月1日() 10251120 放送

概要

<企画意図・概要>

 「袴田事件」は57年も長引くべき裁判だったのか?

今から57年前の1966年、静岡県旧清水市(現在の静岡市清水区)でみそ製造会社の一家4人が刃物で刺され、殺害されて火を放たれる強盗殺人事件が発生。その犯人として逮捕されたのが、元プロボクサーの袴田巌さん(逮捕当時30)でした。

 「袴田事件」と呼ばれてきたこの事件は、かねてからえん罪が疑われてきました。

再審とは、先輩の裁判官が出してきた判決を「間違っていた」と訂正することでもあります。先人を敬う日本の伝統とは相反する法制度と言えるのかもしれません。「袴田事件」をきっかけに、この再審のルールを見直す動きが加速しています。

 SBSテレビでは、2004年の「宣告の果て―確定死刑囚・袴田巌の38年―」以降、SBSスペシャルだけでも4本番組を制作、「袴田事件」を検証し、世に問い続けてきました。今回の番組は一つの節目を迎えた事件の集大成でありながら、さらに新たな番組の視点として「司法への問い」を加えました。

 「袴田事件」のターニングポイントに関わってきた歴代の裁判長の顔写真や40年の時を超えて守秘義務を破って無罪の心証を告白した元裁判官の単独インタビュー、東京高裁・裁判長の再審に積極的に取り組んだ行動など、あまり世に出ることのない「裁判官のストーリー」も可能な限り、取材し、盛り込みました。

 なぜ、半世紀以上もかかったのか?この事件に関わった人たちが袴田さんの命と何を天秤にかけてきたのか?「袴田事件」の57年はこの国の司法に問いかけます。

●委員の意見

・日本の司法制度や再審制度の課題、問題点をあぶり出している力作だ。

・改めて「袴田事件」の振り返りから入った構成は、理解のしやすさという点で視聴者を助けたのではないか。

・元裁判長の独自取材でのコメントは、見応えがあった。

・他人事ではなく、誰にでも起こり得る冤罪事件やその恐怖も描いた印象に残る番組だ。

・映像、ナレーションのトーン、声の色合い、うっすらとある音響効果が番組に合っていた。

・裁判官のストーリーを盛り込みながら事件や裁判を伝え、事実関係が鮮明に伝わってきた。

・懸命に袴田巌さんに寄り添いながら助けようとする人々の心情があふれる、ヒューマニスティックな番組でもあった。

・「だとすれば、誰が犯人なのか」という言葉が、強烈な印象だ。今後も事件の真相を追うような番組をつくってほしい。

・前半の振り返りは、理解が深い視聴者にとっては、「既視感」があったのではないか。

・なぜ57年かかったのかという点が一番のテーマだ。その「原因追及」が弱いと感じた。

・警察、検察の組織上の側面に加え、日本では、長い期間継続する、という傾向がある。そういった「文化的価値観」も視野に入れてはどうか。

・今後も、国や社会を監視する役割を大いに期待する。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和5年5月1日~5月31日 総件数256件

(1)佐藤健、千鳥・ノブ この謎を解いてみろ!【テレビ・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 22件

(2)静岡発そこ知り【テレビ・自社制作】

・・・・・・・・・  9件
(2)ゴゴボラケ【ラジオ・自社制作】 ・・・・・・・・・  9件

(4)Soleいいね!【テレビ・自社制作】

・・・・・・・・・  8件
(5)鉄崎幹人のWASABI【ラジオ・自社制作】 ・・・・・・・・・  7件

視聴者からの意見 

〇テレビ番組「2023Jリーグ 藤枝MYFC×ジュビロ磐田」

5月17() 18:55〜放送

・藤枝MYFCサポーターです。

 満員のスタジアムを

 地上波で観ることが出来て感動しました。

 J2カテゴリーに3チームがひしめく

 現在の状況が非常に面白いです。

                        (30代男性/電話)