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番組審議会だより > 2022

第628回番組審議会(2022年7月15日)

●開催年月日 令和4(2022)年7月15日(金) 12時30分
●開催場所

静岡 新聞放送会館

●出席者

委  員 ※敬称略

中井 弘和(委員長)

久米 行子

田中 尚弘

鈴木 智子

鶴見 照彦

池上 重弘

竹下 誠二郎

大橋 美智子

審議議題

〇テレビ番組

「日本のチカラ

 笑って生きる一生 〜ALS患者がつくるグループホーム〜」

 放送:令和4(2022)年6月19日(日) 5:45~6:15

概要

<企画意図>

 「泣いて生きるも一生、笑って生きるも一生。それなら私は、笑って生きる一生を選ぶ」

 静岡県富士宮市に住む、清しお子さんと出会ったのは、20212月。ALSを患っていながらも、明るく笑顔で接する清さんに感銘を受けました。

 難病を患っている人は自宅療養が多く、家族による介護を申し訳なく感じ、生きることを諦めてしまう人が多くいます。2019年、京都府で起きたALSの嘱託殺人事件では、亡くなった女性患者が「惨めだ。こんな姿で生きたくない」と、安楽死を望みました。

病名を告げられた当初、清さんも3日間ベッドの中で泣き続けたといいます。しかし、夫の雅英さんの支えと持ち前のポジティブさで、前を向いて生きていく覚悟を決めました。

 清さんは、「夫に重い介護はさせたくない」と、入居できる施設を探しました。しかし、難病患者を受け入れている施設が非常に少ないことを知り、重い病気を患っていても自立した生活を送れる施設を自ら作ろうと、グループホームを立ち上げました。

 「私はまだやるべきことがあって生かされている」

難病と闘っているにも関わらず、彼女を見ていると、笑顔になり勇気が湧いてきました。

彼女の根源にある思いとは何なのか。人が「生きる」こと、「生きたい」と思える社会とは何なのかを問う番組を作りたいと思い、今回「日本のチカラ」で放送させていただきました。

●委員の意見

・難病に真正面から取り組み、明るい未来をも感じさせる、タイムリーで多くのことを考えさせられるすばらしい番組だ。

・視聴者に、「大きな勇気」と「生きる力」を与えてくれた。

・ナレーションが聞きやすく、番組全体も見やすかった。

・難病患者だけではなく、「生きていくことに苦悩を感じている現代人」に対しては、「生きる勇気や感動」を大いに与えてくれる力作だ。

・様々な「ケアをする側の人々」にとっても、このグループホームは、大きな希望になるのでは。

・重たい印象を受けるテーマ、内容だが、そう思わせない、「非常にポジティブな番組」だ。

・コンパクトにまとめられていて、伝えたいメッセージが、しっかりと伝わる編集だ。

・様々なエピソードを盛り込んだ、今後の番組制作についても大変期待している。

30分番組だが、もう少し長い番組だとよりよい。

・清さんの人柄や病気になる前の様子など、もう少し詳しく知りたかった。

・グループホームをつくる際、「人・物・金の課題」をどのように乗り越えられたのかが、気になった。

・「介助がなければ立ち上がれなかった清さんが、自力で立ち上がれるようになった」というシーンが急に入ってきた印象を受けた。リハビリの成果なのか?など、少し気になった。

・この番組を入口に、さらに詳しい情報へアクセスする、「デジタルとのつなぎ」について、工夫する余地があるのでは。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和4年6月1日~6月30日 総件数334件

(1)ひるおび【テレビ・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 21件

(2)LIVEしずおか【テレビ・自社制作】

・・・・・・・・・ 10件
(3)Soleいいね!【テレビ・自社制作】 ・・・・・・・・・ 9件

(4)鉄崎幹人のWASABI【ラジオ・自社制作】

・・・・・・・・・ 8件
(5)ふくわうち【ラジオ・自社制作】 ・・・・・・・・・ 7件

視聴者からの意見 

〇ラジオ番組「鉄崎幹人のWASABI」

毎週(月)~(金) 00 放送

・75歳のおばあちゃんですが、いつもWASABIを楽しみに聴いています。

面白いです。真面目なときもあれば、少しふざけるときもあるが、それも好き。

ファンとして、今のまま頑張って欲しいと思い電話をしました。

最近は節電のために、テレビではなくラジオを聴く回数も増えました。

堀アナウンサーもテンポが良くとてもいいと思います。イベントがあったらぜひ行ってみたいと思っています。このまま頑張ってください。 (75歳女性/電話)