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番組審議会だより > 2022

第627回番組審議会(2022年6月17日)

●開催年月日 令和4(2022)年6月17日(金) 12時30分
●開催場所

静岡 新聞放送会館

●出席者

委  員 ※敬称略

中井 弘和(委員長)

種本 祐子(副委員長)

久米 行子

栗原 績

鈴木 智子

鶴見 照彦

竹下 誠二郎

審議議題

〇テレビ番組

「SBSスペシャル

 熱海土石流 ―なぜ盛り土崩落は防げなかったのか―」

 放送:令和4(2022)年5月30日(月) 10:25~11:20

概要

<企画意図>

 熱海土石流災害は、天災か人災か。去年73日、静岡県熱海市の伊豆山地区で大規模な土石流災害が発生しました。降り続いた雨で水を含んだ大量の土砂が川を一気に流れ下り、民家を飲み込み、27人が死亡(災害関連死含む)、いまだ1人が行方不明のままです。「まさか伊豆山でこんなことが起きるなんて」、「安全な土地だと聞いていたのに」。源氏ゆかりの地として由緒ある伊豆山地区が、一瞬にしてその姿を変え、住民の穏やかな暮らしを奪いました。                                  

 雨が原因とみられていた土石流ですが、発生から数日後、流れ出た土砂は人工的に作られた「盛り土」の一部で、この盛り土が被害を甚大化させたことが明るみに出ます。盛り土は、規制をはるかに超える50メートル近い高さで、10トンダンプ12,000台分もの土が積み上げられていました。この危険な状態で10年の月日が経っていました。なぜこうした違法な盛り土が作られ、そのまま放置され続けたのか?私たちの取材が始まりました。

 発災直後から取材に応じていただいていた遺族たちは、盛り土の所有者らを刑事告訴し、警察も捜査に乗り出しました。

 取材を続けていく中で、強まっていったのは、この災害は人災ではないのか、という思い。この感情を客観的な事実として並べ、静岡に根付くメディアとして、不幸な土砂災害を繰り返さない為の警鐘を鳴らす事を目標に番組を制作しました。

●委員の意見

・静岡県民にとって、必見の番組だ。

・報道する側の志や正義感を感じた。

・ナレーターを起用し、とても聞きやすく、重厚感があり、番組内容と合っていた。

・「無能な行政、おとなしい住民」という言葉に、はっとさせられた。

・ご遺族との関係づくりなど、丁寧な取材だと感じた。

・メディアとしての使命を果たす、勇気あるドキュメンタリー番組だ。

・災害の本質、利益優先の悪質な産業廃棄物投棄や盛り土造成の実態を、あぶり出してくれた。

・ジャーナリズムは健在だと感じた。その勇気に大きなエールを送りたい。

・番組の導入部が、子供たちの姿など柔らかい場面。それが、番組全体の訴える力を高めていた。

・この番組の第3弾、第4弾とつくり続け、ぜひ真実を伝え続けてほしい。

・現場は「土捨て場」だ。「盛り土」という一言でくくらない方がいいのでは。

・一見、危機管理の側面でいう「突発型」の災害に見えるが、実は「くすぶり型」だ。

・「商業的な利益の追求」対「倫理観」がテーマだ。この側面から追及するとさらに深い内容になったのでは。

・社会や人々への警鐘を強く鳴らすためにも、もう少し強い口調の締めくくりでもよかった。

・「人災」や、無念に思われている方々の気持ちなどを、よりタイトルに反映させることで、他のドキュメンタリーとは違う番組だということをアピールしてもよかった。

●視聴者・聴取者からの意見などを報告

令和4年5月1日~5月31日 総件数237件

(1)LIVEしずおか【テレビ・自社制作】 ・・・・・・・・・ 16件

(2)鉄崎幹人のWASABI【ラジオ・自社制作】

・・・・・・・・・ 15件
(3)ひるおび【テレビ・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 8件

(4)笑顔で繁盛!すゑひろがりずのまいるまいる【テレビ・自社制作】

・・・・・・・・・ 7件
(5)Soleいいね!【テレビ・自社制作】 ・・・・・・・・・ 6件
(5)Nスタ【テレビ・ネット編成】 ・・・・・・・・・ 6件

視聴者からの意見 

〇テレビ番組「五郎丸歩が学ぶ ~ビジネスの流儀~」

(土)00 放送

・県内のビジネスリーダーの信条を短時間で知ることができる。月曜日から頑張ろうと思わせてくれる。

五郎丸氏の自然な反応が楽しく、テレビの前に10分間座っているのが苦痛な自分が、この30分間はくぎ付けになる。

週末の早起きも苦になりません。 (メール)