大井川鉄道井川線の値上げ「7月1日から実施」と発表 観光列車化で料金は最大2.6倍の3500円に 地元の理解得る

大井川鉄道は6月2日、開始の時期を延期していた井川線の値上げについて「7月1日から実施する」と発表しました。

鳥塚社長は反対の声を挙げた議員らにも値上げについて説明し、理解を求めました。

■7月1日から「観光列車化」へ

<大井川鉄道 鳥塚亮社長>
「ひと月遅れになりますが、7月1日から井川線の観光列車化をスタートさせていただきたいと考えている」

大井川鉄道の井川線は川根本町の千頭駅と静岡市葵区の井川駅を結び、国内で唯一、アプト式列車が走ります。

鳥塚社長は2日に会見を開き、7月1日から井川線の料金を実質値上げすると発表しました。

井川線を「トーマス号」と同様に乗車自体が目的となるような「観光列車」に変更し、料金は最大で現在の約2.6倍の3500円になるとしました。

■沿線住民に向けて2年間有効のフリーパスを1000円で発行

沿線の住民に向けては、2年間有効のフリーパスを1000円で発行し、2年後以降もサービスを継続していく方針です。

この「値上げ」をめぐり、大井川鉄道は6月1日から実質の運賃を大幅に値上げする方針を一度は固めましたが、「説明が不十分」といった地元の議員らの反発の声を受け、開始を見送っていました。

記者会見の3時間前、鳥塚社長の姿は川根本町役場にありました。「説明が足りない」と反対の声を挙げた議員に7月からの値上げについて説明しました。

<川根本町議会 澤西省司議長>
Q. 地元への説明は十分に尽くされた?
「そう捉えざるを得ないと思います。サポーターズクラブですか?ああいう場を通して(意見交換を)やってくれることが落としどころかと」

■沿線住民に向けて、6月中旬までに配布や回覧で説明を進める方針

沿線の観光業者からは値上げによって観光客の減少を心配する声が挙がっていましたが、大井川鉄道は▼サポーターズクラブを立ち上げ、会員に井川線車内や駅での土産や弁当などの販売などビジネスの機会を提供することなどを示しました。

川根本町の議員からはさらなる地元振興を望む声がありましたが、値上げに関する反対の意見は出ませんでした。

川根本町の薗田靖邦町長は「一区切りついた」と安堵の表情を見せました。

<川根本町 薗田靖邦町長>
「良かったね。(経営改善は)企業としては当然だと思っていますので、進めて頂ければいい」

大井川鉄道は沿線住民に向けて、6月中旬までに配布や回覧で説明を進め、7月1日から値上げを実施する方針です。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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