「滝を見て、買って、笑って帰る」朝市で地域に観光客を! 滝を見て帰るだけから「滞在型」へ 陣馬の滝で始まった地元の挑戦

静岡県富士宮市猪之頭地区にある陣馬の滝周辺で、2026年4月から朝市が始まりました。

滞在時間の長期化へ。朝市には地域の魅力を高めていく狙いがあります。

■4月から始まった「陣馬朝市」

富士宮市猪之頭にある陣馬の滝。この入り口で4月から始まったのが、「陣馬朝市」です。

会場では、運営メンバーと観光客の温かなやり取りが響きます。

<陣馬朝市運営委員会 委員長 佐野むつみさん>
「シフォン食べた?」
<観光客>
「まだです」
<佐野むつみさん>
「これ米粉で作ってあるの。だからすごくしっとりしていておいしいんだよ」
<観光客>
「おいしい」

■地元で採れる旬の野菜やピッツァを楽しめる

地元でとれる旬の野菜に豆もちや蕎麦、窯焼きのナポリピッツァなどを楽しむことができるこの朝市。出店しているのはどのような方々なのでしょうか。

<陣馬朝市運営委員会 委員長 佐野さん>
「もともと猪之頭の住んでる人たちで、ピザ屋さんとかサウナのお兄ちゃん。住んでる私たちみたいなおばちゃんたちが作る加工品、シフォンでしょ。あとは山菜です」

■「地元に一銭も落ちない」からの脱却へ

朝市を始めたのは、地元の区長や住民の声がきっかけでした。

<陣馬朝市運営委員会 委員長 佐野さん>
「陣馬の滝という商品があるじゃないですか。それをいかせないでいたというのがネックだったね」 

<猪之頭区長 赤池一男さん>
「夏は一日1000人以上来ます、観光客が。ただ一銭も落ちないです」

陣馬の滝の周辺には飲食店や売店がないため、観光客は次の目的地に移動してしまいます。

そこで朝市を開いて「ゆっくりと滞在する場所」に変え、地元の人と観光客が交流をしながら、地域の魅力を感じてもらおうと考えました。

<観光客>
「ちょっとしゃべっただけでも温かさが伝わってきて、いいなと思いました」

<観光客>
「道路を走っているだけだと特産品とかわからないんですけど、こういう風にわさびとか売っていたり。新しい発見があるので」

■"新しい風"で朝市のにぎわいを広げる

朝市を始めて一か月、手ごたえを感じ始めています。

<猪之頭区長 赤池さん>
「土地が生きている感じがするし、滝を見て、買って、笑って帰るみたいな」
<佐野さん>
「宝だよ、本当に」
<赤池さん>
「そうだね。でも新しい風が吹いてくれれば猪之頭もね。ここだけじゃなくていろんなところに波及してより活性化してくるかな、そんな感じがしますね」

猪之頭地区の未来に向けて動き始めた住民たち。朝市を起点に、にぎわいが広がりそうです。

猪之頭地区にもともと住む住民と、移住してきた住民がさまざまな意見を出し合って、猪之頭の将来のためにできることをと考えて朝市を始めたそうです。

世代を超えて地域のために力を合わせていく、その一歩となりました。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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