
中部電力の浜岡原発をめぐるデータ不正問題で、静岡県御前崎市を含む地元4市と静岡県が1月21日、国に要望書を手渡しました。
要望は中部電力への管理・監督の徹底を求めるもので、原子力規制庁の長官は「審査自体の体制の見直しも検討する」と応じました。
「由々しき事態」地元首長が強い憤り
<御前崎市 下村勝市長>
「今回の浜岡原発の不正事案の件についてお願いを申し上げたいと思います」
21日午後、原子力規制庁を訪れたのは、浜岡原発が立地する御前崎市など地元4市の市長と県の副知事です。
浜岡原発の再稼働審査をめぐっては、中部電力がデータを不正に操作し、想定される地震の揺れを意図的に小さくみせていた疑いが発覚しました。
これを受けて原子力規制委員会は再稼働審査を凍結。
浜岡原発の地元自治体から向けられる目は厳しく、中部電力への監督を国に直接求めた形です。
<御前崎市 下村市長>
「これまでの信頼を覆す由々しき事態と捉えております。事業者に対してしかるべき指導および監視を行うことを強く要請いたします」
規制庁長官「審査プロセスの確立大事」
<原子力規制庁 金子修一長官>
「我々としてもそういうこと(データ不正)が、入り込まないようなプロセスをしっかり確立するということも大事ですので、審査の見直しとか検査の中でどういうことをチェックしたらいいかとかいうことについても検討していきたいと思っております」
原子力規制庁の金子修一長官は、不正を見抜けなかった審査体制について、見直しを含め改善する意向を示しました。
<御前崎市 下村市長>
「長官の方から(審査の在り方の)部分も立ち返ってみるというような話があったことは、安全性の意味でも大きいと思います」
原子力規制委員会は、地震の揺れに関する不正がどのような経緯で行われたのか、中部電力への立ち入り検査も実施して明らかにする方針です。
なぜ「基準地震動」が重要なのか?
原子力規制員会がねつ造とまで指摘したのは「基準地震動」という想定する最大の揺れです。
設備の耐震設計の前提となる基準地震動は、地震の揺れの強さ=「ガル」で表され、数値が大きいほど揺れが激しいことを示します。

過去の地震では最大で▼阪神・淡路大震災で891ガル、▼熊本地震で1580ガルなどとなっていて、2023年に規制委員会が了承した浜岡原発の基準地震動は▼1号機から4号機周辺で1200ガル、▼5号機周辺では2094ガルでした。
すでにこれまでの大地震と肩を並べるほどの揺れの強さですが、これを過小評価していたとなれば、より大きい数値が算出され、巨大防波壁などの強度も信頼性を失う可能性があります。








































































