
浜松市内に住む当時75歳の男性の遺体を遺棄した疑いなどで、静岡県警は11月18日、男性の27歳の長男ら計6人を逮捕しました。逮捕された長男は、父親のカードを盗んだとしてすでに逮捕されていて、2人の間には金銭を巡るトラブルがあったとみられています。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、浜松市中央区雄踏町宇布見の無職の男(27)、フィリピン国籍で愛知県一宮市の無職の女(29)、ブラジル国籍で埼玉県幸手市の自称露天商の男(42)、ブラジル国籍で埼玉県ふじみ野市の無職の女(40)、埼玉県に住む解体工の少年(17)の計5人、非現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕されたのは、フィリピン国籍で浜松市浜名区の工員の男(31)です。
警察によりますと、容疑者の男ら5人は8月12日頃、容疑者の男(27)の父親で、浜松市中央区篠原町に住む無職男性(当時75)の遺体を浜松市浜名区内の屋外に遺棄した疑いが持たれています。また、工員の男(31)は、死亡した男性の自宅を放火しようとした疑いが持たれています。
2025年8月16日、一人暮らしをしていた男性の行方が分からないと親族から警察に相談があり、警察が自宅内を調べたところ焼かれた跡があったことから捜査を開始。近隣住民によると「夏の暑いときに警察鑑識が来て、1カ月くらいにわたって調べていた」ということです。その後、10月28日、男性は遺体となって、浜名区内の屋外で発見されました。
死亡した男性と長男夫妻は家族で、死体遺棄で逮捕された容疑者、放火未遂で逮捕された容疑者はそれぞれ長男と知人関係だということです。そのほか、2人の容疑者との関係性については捜査中だということです。警察は、6人が容疑を認めているかどうか、明らかにしていません。
また、死亡した男性と今回逮捕された長男を巡っては、金銭トラブルが明らかになっています。死亡した男性が2025年4月と7月の2回、「口座から身に覚えのない引き出しがある」と警察に相談。捜査の結果、このうち7月に、男性のキャッシュカードを使って75万円を不正に引き出した疑いで、長男は9月に逮捕されました。
死亡した男性はこの事件をめぐり、7月31日に警察から容疑者が長男だと説明を受け、「家族と相談する」と答えたとのことです。その後、この男性とは連絡が取れなくなったということです。警察は、男性の死因は分かっていませんが、男性が殺害された可能性も含めて捜査していて、長男らがが何かしらの事情を知っているとみて調べを進める方針です。







































































