
第107回全国高校野球選手権大会は8月9日、午前の部1回戦2試合が行われ、静岡代表で甲子園初出場の聖隷クリストファーが明秀日立(茨城)と対戦、5-1で勝ち、甲子園初勝利を挙げました。静岡県勢が夏の甲子園で初戦突破するのは3大会連続となります。聖隷クリストファーは、2回戦(大会10日目、8月14日)で西日本短大附属(福岡)と対戦します。
【第107回全国高校野球選手権大会1回戦=阪神甲子園球場:23,000人】
聖隷クリストファー(静岡)
100 001 030=5
001 000 000=1
明秀日立(茨城)
【聖】髙部‐武智
【明】中岡,矢口‐野上
<本塁打>
なし
【評】春夏を通じて初の甲子園出場の聖隷クリストファーが、強豪ひしめく茨城の実力校・明秀日立に快勝した。
聖隷は初回、先頭打者の大島が中前打を放って口火を切ると、4番渡部の適時打で先制。一度は同点とされるも、6回に勝ち越すと、8回には相手の守備の乱れを突いて走者を出すと、3番武智が犠打で好機を広げ、5番谷口が初球スクイズをきっちりと決めて突き放すなど、“上村野球”を随所に見せた。
投げては主戦の2年生左腕髙部が140キロを超える直球に変化球を織り交ぜた快投で、強打・明秀日立打線を被安打4、1失点に封じて完投勝利した。
聖隷クリストファーは2020年、静岡の頂点に立ちながら、新型コロナの影響で甲子園大会が中止、2022年には秋季東海大会準優勝に輝きながらも、まさかのセンバツ不選出となった。幾多の苦難を乗り越えてたどり着いた夢舞台で、ついに校歌の讃美歌を響かせた。