
聖隷クリストファー高校の「甲子園」出場を祝って7月29日、地元の浜松市役所には懸垂幕が掲げられました。異例のセンバツ落選など苦難を乗り越えてつかんだ切符で、鈴木知事も「心から祝福したい」と笑顔で語りました。
<浜松総局 鈴木康太記者>
「きのうの激闘から一夜明け、懸垂幕が掲げられました」
午後5時、浜松市役所の外壁に聖隷クリストファー高校の甲子園出場を祝う懸垂幕が掲げられました。聖地への切符を初めてつかんだ聖隷ナインに浜松市民も祝福します。
<市民>
「すごくうれしいです。僕あそこの体育館でバレーボールやってたこともあったので身近に感じてうれしいです」
<市民>
「出場できなかったときの気持ちも含めて今の現役の選手の方々が気持ちも添えて現地で頑張って戦って来ていただければいいなと思います」
聖隷クリストファー高校をめぐっては、2022年、前年の秋の東海大会で準優勝しましたが、ベスト4の高校が出場する「異例のセンバツ落選」を経験。当時浜松市長だった鈴木知事も選考過程に不満を爆発させました。
<鈴木康友浜松市長(当時)>
「外部からいうことではないかもしれないが、(秋の東海大会)準優勝校を外したという恣意的な選定はセンバツ高校野球史上大きな汚点となって将来に禍根を残すそのくらい非常に憤っております」
不可解な選考から3年あまり、鈴木知事は7月29日の会見で。
<鈴木康友静岡県知事>
Q.今回の甲子園初出場をどのように感じていらっしゃいますか?
「当時私は浜松市長でございまして、かなり不透明な選定作業だったことで遺憾の意を表明させていただきました。その気持ちは今でも変わっていません。そうした聖隷クリストファーが今回悲願の優勝をされたことは、本当に心から祝福したいと思います。甲子園でぜひ頑張っていただきたいと思います」
鈴木知事は、はつらつとしたプレーで臨んでほしいと聖隷ナインにエールを送りました。

