
2010年、静岡県の浜名湖で野外活動中のボートが転覆し、中学1年の女子生徒が死亡した事故から6月18日で15年です。浜松市浜名区の三ケ日青年の家では、事故を風化させないための訓練が行われました。
18日は訓練に先立ち、事故で亡くなった女子生徒の慰霊碑の前で黙とうを行いました。
<三ケ日青年の家 御園崇所長>
「あの当時の中では、大きな事故につながる、小さな積み重ね、見落としであったり、そういったことが積みあがって1つの大きな事故につながっていく」
今から15年前の2010年6月18日、中学生ら20人が乗った野外活動中のカッターボートが悪天候のため転覆し、当時中学1年生だった女子生徒が亡くなりました。静岡県教育委員会は、事故が起きた6月18日を「安全確認の日」と定めています。
三ケ日青年の家では、ボートの老朽化に加え、児童や生徒らの体力低下を理由にカッターボートの運用を2025年3月で終了し、現在は2018年から併用していたカッターボートよりも漕ぎやすい「ダブルハルカヌー」のみを使って活動を続けています。
訓練では、小学生がカヌーから落水した想定で行われ、落ちた人を素早く救助したり、カヌーをモーターボートでけん引したりする手順を確認しました。
<御園所長>
「ダブルハルカヌーは小学3年生でも容易に漕げるものになってくるので、そういった子どもたちの年齢に合わせた指導方法とか活動内容とか、そういったものに関してもよりまたレベルを上げていきたい」
痛ましい事故を決して忘れることなく、この経験と教訓を次の世代へとしっかり伝えていく必要があります。