
静岡県富士市で開かれたマルシェです。富士市や富士宮市などの自慢の逸品が並ぶ中、人気を集めていたのがー
<保科精肉店 横山有香さん>
「こちらが当店自慢の『炭火焼き焼き豚串』です」
<客>
「いただきます」
「うまい!おいしい!」
「脂っぽくなく、とてもおいしいです」
今回のしずおか産は、さっぱりしてジューシー!「つるし焼き豚」です。
富士市の広見商店街にある保科精肉店。店を構えてまもなく80年を迎えます。焼き豚は特注の窯で焼いています。
<横山さん>
「高いので大事に使っています」
壊れる度に新しくしている窯ですが、今、使っているものは約20年経っているそうです。
<横山さん>
「こちらの肉は3日間秘伝のタレに漬けて味をしみ込ませてあります。一切煮たりしません。炭火で焼くだけ」
昔ながらの炭火焼きです。豚肉を吊るして、しばらくするとー
<横山さん>
「ここから余分な脂がでます」
<富士支局 杉村直美記者>
「あ、まさに…余分な脂を出すことによっておいしさが変わる?」
<横山さん>
「炭火で焼くと肉が2~3割小さくなる。その時に余分な脂が落ちて、お肉のうまみが凝縮しておいしくなります」
横山さんは窯から出た脂の量を見て肉の焼き加減を判断しています。
<横山さん>
「今、上が焼けてきたのでひっくり返して、今度はこちらから焼けるようにします」
焼き始めてから約45分が経ち豚肉の上下を入れ替えました。再び、窯の中に吊るして焼き上がりを待ちます。2時間後ー。
<横山さん>
「焼き上がりました。余分な脂が落ちておいしくなっています」
横山さんは焼き豚を作ると動画をSNSに投稿しています。6月12日、初めて買いに来たお客さんは。
<客>
「保科さんはずっと気になっていてイベントに行っても人気のお店なので、いつもインスタを見てチェックして、きょうは目掛けて来ました」
<横山さん>
「きょうはロースもあるし」
<客>
「あ、本当だ。部位が選べるんだ」
<横山さん>
「小さめとか大きめもあります」
つるし焼き豚は日によって「ロース」「バラ」「モモ」を選ぶことができ、ブロックで販売しています。
<客>
「ごはんと一緒に食べたらきっと大満足になると思います。おなかいっぱいまで食べるのが楽しみです」
小さな商店街の精肉店が守り続ける焼き豚。横山さんは炭火で焼いた肉の味に自信を持っています。
<横山さん>
「安心安全な国産の豚肉を使って、うちが守ってきた味で作ってお客さんに喜んでもらいたいです。みんながおいしいって言ってくれたらそれでいいんです、うちは」
〇店舗情報〇
・店舗名:保科精肉店
・静岡県富士市広見本町5-16
・電話番号:0545-21-5582
・営業日:月~土曜日
・営業時間:午前9時半~午後6時