「集客力や稼働率の向上と財政負担の軽減」新野球場で民間事業者から提案公募へ 静岡県と浜松市が2回目の協議会

静岡県が浜松市に建設する新たな野球場の計画を巡り、県と浜松市の協議会で民間事業者から利活用の提案を公募する方針案が承認されました。一方、計画に反対する浜松市の市民団体は、議論の行方を注視しています。

<静岡県 塚本秀綱 副知事>
「建設や運営に民間活力を導入し、集客力あるいは稼働率の向上と財政負担の軽減を図ることが極めて重要」

静岡県が浜松市の篠原地区に建設を目指す野球場を巡り、県と浜松市は2025年1月に球場の規模や費用負担などを検討する協議会を立ち上げ、12日に2回目の会合が開かれました。

新たな野球場について、県は1万3000人規模の屋外型や2万2000人規模の多目的ドーム型など、規模や構造を3案に絞って検討しています。

12日の協議会では、具体的な計画の検討に向け、民間事業者からコスト縮減策や収益性の高い施設の導入など、利活用の提案を公募する方針案が示され、承認されました。

7月中旬に公募を始め、提案書の期限は2025年9月上旬で、内容についてのヒアリングも行う予定です。

<浜松市 山名裕副市長>
「丁寧に議論しながらも、スピード感を持って建設的な議論を行ない、進捗が図られるよう進めていく」

一方、ネットで配信された協議会の様子を見守るのは、計画の見直しを求めている市民団体の代表です。

<新球場と浜松百年の計を考える市民の会 福井晃代表>
「形式的な上滑りな感じな会議だと思います」

福井さんは、協議会を公開で行うことに一定の評価をしつつも、改めて計画自体に見直しが必要だと話します。

<福井代表>
「今までの議論で十分に問題点がしぼられてきたわけですから、その問題点の中を解決していくためには、あるいは解決できなかったらそれを変えていくためにはどうしたらいいというところを議論するのが、正当な機関とする協議会には、その使命がある」

県と浜松市は、2025年11月に3回目の協議会を開き、民間事業者からの提案をまとめていく方針で、最終的に野球場の最適案を絞り込む予定です。

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