
2025年3月、浜松市で小学生の列の軽トラックが突っ込み、4人が死傷した事故。亡くなった8歳の石川琴陽さんの祖母と叔母がSBSの単独取材に応じ「一生許すことはできない」と今の心境を語りました。また、事故に巻き込まれ重傷を負った琴陽さんの姉は今後、頭への衝撃を避けなければいけない生活を強いられているということです。
<琴陽さんの祖母>
「(事故の連絡を受け)すぐに琴陽の方の病院に行ったんですけど、行く途中で息子(=琴陽さんの父親)から『死んじゃった』って電話が入って。なんとか、病院にたどりついて、琴陽を見た時にはもう亡くなっている状態だったので。声かけしても何しても戻ってこない」
こう語るのは、琴陽さんの祖母。「琴陽のために語りたい」と叔母とともに事故後初めて、テレビカメラを前に取材に応じました。
<琴陽さんの祖母>
「変われるものなら変わってあげたい。あの子はまだ(生まれて)8年と1か月なので。生まれた時からの走馬灯のように回っている」
事故を起こした男性を「一生許すことはできない」と語る叔母は、今回、取材に応じた理由を次のように話しました。
<琴陽さんの叔母>
「悲しみと憤りの繰り返しですね。なので、メディアを通して、みんなにそれを分かっていただきたい。当たり前の幸せが急に無くなってしまうことって。誰も想像してないことだし。痛かったねって」
この取材の翌日、事故を起こした男性は遺族のもとを訪れ謝罪しました。琴陽さんの父親は「謝罪の言葉は聞いたが、誠意を持った償いの気持ちは見えなかった。琴陽がかわいそうだ」と語りました。
また、自身も事故に巻き込まれ、一時意識不明となった琴陽さんの10歳の姉は、頭蓋骨骨折などの大けがをした影響で今後、頭への衝撃を避けて生活しなければならないということです。
「すごく悲しい。妹との思い出の旅行やお出かけをまたしたい」と語る姉。琴陽さんに伝えたいことを尋ねると「大好き」と答えました。
