
BFCで受賞した久保田さんの企画は2022年春に実施。架空の22歳の新社会人「本庄静子」のニーズに応える趣向で、人柄や悩みなどリアリティーあふれる人物設定が高く評価された。今回のフェアは3年がたち、後輩ができたり仕事の責任が重くなったり、1人暮らしも充実させたい静子に向け、自分磨きにぴったりな50冊を選んだ。
久保田さんは「私自身も通ってきた道だけに、1年目とは違う環境にてこずる静子に共感できる」という。時間術や気持ちの伝え方の指南本、時短料理や片付け本、オタク気質の静子に向けた整理術も。大好きな映画や読書、旅行といった余暇を極めるガイド本など、幅広いラインアップが静子の生活を後押しする。
学生時代はデザインを専攻していた久保田さんはポップやフリーペーパーのデザインも担当した。「書店には思いがけない本との出合いがある。暮らしを豊かにする1冊を手に取ってもらいたい」と期待する。