サッカーの第30回Jリーグユース選手権大会が23日開幕した。静岡県内では24日、磐田市の上大之郷グラウンドで1次ラウンドの「ジュビロ磐田ユースー藤枝MYFCユース」が行われ、磐田ユースが2−1で競り勝った。
大会はJ1〜J3のユースチームと日本クラブユース連盟から推薦された4チームの計64チームが参加。高校の新1、2年生が主体となるメンバー構成で戦う。
リーグ戦方式の1次、2次ラウンドを行った後、勝ち残った8チームが11月の決勝トーナメントに進む。
磐田ユースの西監督「もっと取れたはず」
磐田ユースの西監督(手前)
磐田ユースが後半に放ったシュートは実に13本。しかし再三チャンスをつくりながら2ゴールにとどまり、今季から指揮する西紀寛監督は「仕留めなきゃいけない場面で仕留められなかった。今日は全然(ダメ)」と苦笑いだった。
磐田ユースが均衡を破ったのは後半1分。2トップの一角に入った石塚蓮歩がこぼれ球を拾い、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制した。
しかし、その後は好機で決めきれず、攻撃陣が天を仰ぐシーンの連続。シュートを放てば放つほど仕上げの甘さが目立ち、後半30分にFW岡田幸成が左クロスを頭で押し込んで2点目を加えるのがやっとだった。
西監督は「個の力を出せるところは出せていたが、もう少し決定力を上げないと。いらない失点もあった」と最後まで厳しい言葉を並べた。
磐田ユースのFW石塚が技あり先制点
先制ゴールを決め、仲間の祝福を受ける磐田ユースの石塚(中央)
磐田ユースのFW石塚蓮歩が挙げた先制点は点取り屋らしいゴール前の落ち着きが光った。
後半1分、相手DFがクリアミスしたボールを軽やかに足元に収めてドリブル開始。GKとの1対1に持ち込むと、「シュートコースがあまりなかったのでGKが倒れるのを待っていた」。タイミングをずらし、狙い通りにGKの股間を通してゴールに流し込んだ。
小学時代はオイスカFCに所属し、中学から磐田ジュニアユースに入った。身長180センチの新高校2年生。左足から繰り出すシュートやパスに絶対の自信を持つ。
チームは今季、プリンスリーグからプレミアリーグへの復帰を最大の目標に掲げる。期待のレフティーは「プリンスリーグに先発出場できるように、結果でアピールしていきたい」と力強く話した。