大卒ルーキーのGK猪越優惟が「ひたすらブリッジ」
清水エスパルスは9日、三保グラウンドで今季初の練習を行い、2024シーズンをスタートした。秋葉忠宏監督は「生半可なことでは昇格できない。甘くないシーズンが待っている」と覚悟を口にした。
今季の新加入選手は9人(9日現在)。初日はボールを使ったメニューはほとんどなく、フィジカルトレーニング中心だった。選手たちは互いに顔と名前を覚えることを意識し、ときには笑い声を響かせながら約1時間半にわたり汗を流した。
練習を終えると、選手やスタッフは約400人のサポーターで埋まったスタンド前に移動。新加入のGK猪越優惟選手(中央大)がイレブンを代表して一発ギャグを披露した。NHKの番組「ピタゴラスイッチ」の曲を口ずさみながらブリッジ運動。曲に合わせて「ひたっすらブリッジ」と歌い、サポーターの笑いと拍手を浴びた。
清水は30日まで三保グラウンドを拠点に練習し、31日から鹿児島キャンプに入る。
秋葉忠宏監督
「久しぶりにグラウンドに戻ってきた喜びと、緊張感とがほどよく入り混じっている。このクラブのエンブレムを付けた以上、誇りと覚悟を持ってほしいということを選手たちには話した。①プロフェッショナルであること②世界基準で物事を考えること③ファミリーとして1つのことに向かっていくこと④エンジョイすること、という4つのコンセプトを伝えた。クラブ史上初の2年連続J2となる。生半可なことではJ1に昇格できない。甘くないシーズンが待っていることを肝に銘じたい。最後の最後での勝負強さにこだわりながら、戦っていく」
FW北川航也
「昨年はチームの目標を達成できなかったので、その責任をものすごく感じている。チームの力になれなかった悔しさがある。それをぶつけるしかない。自分たちの世代が引っ張ってシンボル的な存在になっていかなければ、クラブは大きくなっていかない。そのために勝ち続けなければいけない。『得点とアシストで20ポイント』という目標を掲げたい」
DF住吉ジェラニレショーン(広島から新加入)
「初めての環境で、新しい仲間たちと初めてのサッカーだったが、コミュニケーションを取りながら、楽しくできたと思う。乾選手や吉田選手を中心に、最初から楽しくできて、温かいチームだと思った。これからはプライベートも、ピッチでも積極的にしゃべっていきたい。初日からサポーターもたくさんきていただき、うれしかった」
MF乾貴士
「1日目なので、楽しく、新しい選手の顔と名前を覚えることから始めた。同じポジションに新しい選手が来たが、スタートラインは同じ。競争が始まる。J1昇格のためにスタートダッシュを意識していきたい。昨年は開幕7戦勝ちなしで痛い目を見た。今年は7試合で5勝したい。しっかり準備していかないと。決意?J1昇格以外ない」