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写真左から鬼頭里枝さん、上村綾選手、駒形奈々選手、ヒデさん
ヒデ:皆さんいろいろなお仕事をされてるでしょう。練習は夜?駒形:みんな働いているので、仕事が終わってからになります。今日は午後10時から練習です。
鬼頭:どんなチームなんですか?
駒形:社会人や学生など本当に幅広い年代の人が所属するチームで、人数は10人ぐらいです。女子チームは結成8年目になります。
鬼頭:おふたりの出身はどちらですか?
駒形:浜松出身です。
上村:私は磐田です。
ヒデ:ずっと静岡のチームでフットサルをやってきたんですか?
駒形:フットサルは大学を卒業してから。それまで静岡産業大時代は静岡SSUボニータでサッカーをしていました。
上村:私は大学まで関東の大学でサッカーをしていて、社会人になってから茨城の水戸で社会人サッカーチームに所属していました。
ヒデ:フットサルチームに入ったきっかけは?
駒形:大学卒業を機に引退しようと考えていましたが、チームメートに「フットサルを一緒にやらないか」と誘われて。最初は競技そのものが分からなくて、遊びだと思っていました。
ヒデ:ちょっと誘われてやってみたら「おいおい、これ遊びじゃねえぞ」と。
駒形:すぐに試合に出て、いつの間にか本気になっていました。
鬼頭:ポジションは?
駒形:私は「アラ」というポジションです。フットサルはキーパーを除くと4人なのでフォーメーションはひし形か四角形になります。多くはひし形で、そのサイドのどちらかがアラになります。
上村:私はGKです。
ヒデ:すごいよね。アマチュア日本一ですよ。さらに、3月に浜松市で行われた第19回全日本女子選手権はプロも参加している中で4位に。プロは強かったですか?
駒形:負けてしまった相手がどれもプロのチームだったので、差は感じました。今はチームで「こだわる」ことを意識してやっているのですが、プロはそれが当たり前にできていましたし、やっぱりゴール前には人数を掛けてきます。そこの質は全然違ったなと思いました。
ヒデ:プロってやっぱり「これで食べていかないと」みたいなところがあるからね。技術的なものや戦術的なもの以外の、「覚悟」みたいなものが。

守護神・上村選手は小学校の養護教諭 「今季もチームのためにゴールを守る」
鬼頭:おふたりとも働いてるんですよね。駒形:私は杏林堂というドラッグストアで働いています。商品管理のほかに、レジや接客もします。
上村:私は小学校の教員をしています。
ヒデ:えーー!先生?
上村:養護教諭をやっています。
ヒデ:2人とも重要なお仕事をされてる中で、ハードな練習をしてるんだね。どうして頑張れるんですか?
駒形:「眠いな」と思ったりすることもありますが、それ以上に「みんなも頑張ってる」とか「自分だけじゃない」とか。しかも頑張った先に、今回のような結果が出ると、もっと頑張りたいって思います。
ヒデ:勘違いしてました。謝罪させてください(笑)。本当にプロ以上に覚悟を持ってる方々です。やっぱりサッカーだけじゃないんだもん。お客さんや生徒さん相手に、しっかり仕事されてんだもん。チームも絶対強くなるわ。周りの方々も応援してくれるのでは。
上村:温かい声をかけてくれますね。新聞に載せていただいた時に「見たよ」っていう報告をしてくれた先生もいました。今シーズンもゴールを守ってチームに貢献できるように頑張ります。
鬼頭:チームの目標は?
駒形:今シーズンは地域チャンピオンズリーグ2連覇。全日本選手権では、今度こそプロのチームに勝って結果を残したいなと思います。
ヒデ:そうすることで注目度も高まるから。やってみたい女の子はいっぱいいると思うんだよね。これを機に「ちょっとボールを蹴ってみたいな」と、ふらっと来てほしいね。
駒形:SNSアカウントがあるので、DMで送っていただければ。
ヒデ:スポンサーもついてほしいよね。
駒形、上村:ヒデさん、お願いします!
ヒデ:サッカーでは、先にワールドカップで優勝したのは女子だし。我々も、こうしたチームをもっと追いかけなきゃ駄目ですよ。今回は知らないことがいっぱいあったなあ。最後に皆さんにメッセージをお願いします。
駒形:フットサルもサッカーと同じように熱く面白い競技なので、試合が有観客になったらぜひ見に来ていただけたらと思います。私たちらしい試合を見ていただきたいので、応援よろしくお願いします。
