
写真左から鬼頭里枝さん、名倉正和さん、ヒデさん
栃木SC戦の完封勝利が自信に
ヒデ:今回はジュビロ磐田さんのことを掘り下げていきたいなと思います。サポーターの皆さん、本当にどうしていいか分からないでしょ。
鬼頭:いやもう正直分からないこといっぱいですよ。この順位(放送時、ジュビロ磐田はJ2リーグ13位)にいてはいけないチームだと思います。まずは3月29日のリーグ栃木SC戦について聞いていきたいと思います。ご覧になっていかがでしたか。
名倉:今季初の完封勝ちができたことが、磐田にとって一番大きかったと思います。開幕から6試合目で、ようやく無失点で試合を終えられて、自信になった試合だったと思います。
ヒデ:特に(先制点を挙げた)松本昌也選手は調子が上がってるイメージがあります。
名倉:そうですね。開幕はサイドバックで出場しましたが、ポジションがサイドハーフに一つ上がって活躍の場を得たのでは。ゴールに向かう姿勢がさらに出てきたように思います。
ヒデ:記者目線でもフィットしているなと思いますか。
名倉:躍動感や前への推進力が持ち味の選手なので、ポジションが一つ上がったことでゴール前への抜け出しだとかゴールに絡む動きがよりできているなというのは感じています。
ヒデ:そして松原后選手が移籍後初ゴール。ちょっとホッとしたところがありますけどね。
名倉:そうですね。とても面倒見が良い選手で、プライベートでは、古川陽介選手や藤原健介選手にとても慕われています。最近の試合でも後藤啓介選手や藤原選手のゴールをアシストしていて、兄貴分を十分に発揮してくれました。本人も初ゴールが生まれてホッとしてるんじゃないかなと思います。
鬼頭:若い時から兄貴分でしたけど、年齢も追いついてきて。
名倉:やんちゃなイメージがあったんですが、本当にしっかりした頼れる兄貴分っていう感じで。栃木戦のゴールがすごかったのは、利き足の左足ではなく、右足で決めたということ。本人もしてやったりの表情でした。
ヒデ:ノッてる時は本当にそうなんですよね。ボールに気持ちが乗っかるから、ゴールに入るんですよね。
名倉:左足は相当警戒されていたみたいで、そこで1人かわして右足でズドンと。
ヒデ:なるほど。リラックスもできてたんでしょうね。非常に良い話題でした。
鬼頭:この1勝は本当に嬉しい1勝でしたね。県勢としても。
名倉記者「チームの雰囲気、悪くない」

ヒデ:とはいえ、今の順位ですよ。栃木戦の次の大分トリニータ戦は負けてしまい、今は勝ち点8、13位。
名倉:大分戦は負けてしまったんですが、終盤に1点を返して、監督も「最後まで自分たちの戦い方ができている」と振り返っていました。それほど悲観する内容ではなかったというのが、監督もそうですし、僕たちの見方です。
ヒデ:チームの雰囲気はどうですか。
名倉:(遠征した)大分県は遠いですし、移動疲れと連戦の疲れはあるんですが、明るい雰囲気だと思います。
ヒデ:1回勝つと、そうなんですよね。非常にハードなスケジュールでも気持ちが上がってくるから。
名倉:チームの雰囲気は悪くないと思っています。
鬼頭:4月5日はルヴァン杯でサガン鳥栖と対戦します。
名倉:強敵ですが、ルヴァン杯はスタメンが2戦連続で変わっていなくて、次も若手を中心に大きくターンオーバーするのではと思います。古川選手や藤原選手ら、ギラギラした若手はたくさんいるので。
ヒデ:そうですよね。ここは使っておくべきポイントかなと思いますね。で、4月8日はリーグ戦の水戸ホーリーホック戦ですよ。きつい日程ですね。
名倉:日程もそうですが、センターバックにけが人がとても多い状況でして。U-22日本代表から帰ってきた鈴木海音選手がそろそろ試合に絡んでくるのではないかと思っています。期待して見てもらいたいです。
鬼頭:若手の躍動は本当に大事ですね。
名倉:はい。いる戦力で頑張ってもらうしかないですね。
鬼頭:そして今日は、名倉さんから大事なお知らせがあるということで。
名倉:静岡新聞の新しい紙面が始まりまして、そこでヒデさんのコラムを月1回掲載します。ヒデさんの静岡サッカーに対する熱い思いを語っていただく新コーナーで、4月中旬から始まる予定です。
ヒデ:僕の中では、静岡に対して失礼だなって、いう感じも実はあるんです。「(ライバルの)千葉出身じゃん」みたいに思う方もいると思うので。でも、だからこそ、静岡の外から俯瞰で見続けてきた、熱い思いを紹介させていただきたいなと思います。
名倉:ここでしか読めないコーナーで、いつもたくさん面白い話があるので、ぜひ。
ヒデ:これを機に「新聞を購読してみようかな」と思っていただけたら嬉しいですね。
鬼頭:名倉さん、今日の自分のパフォーマンスはどうでしたか。
名倉:あんまり個人的なことを聞かれなくて良かったなと思っています。
ヒデ:(笑)ジュビロ磐田がガンガン勝ち始めたら、「お休みの時はどうするんですか」とか「初めて行ったデートスポットはどこですか」とか聞いていきます。
