10月19日 編集長セレクト
おはようございます。今日は一日雨模様。昨日に続き肌寒くなりそうです。体調管理にお気を付けください。さて、編集長セレクトでは、今チェックしておきたい注目ニュース4本をまとめてお届けします。
〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉
熱海盛り土工事 業者への停止命令見送り 市長「一定の安全性判断」
熱海市伊豆山の大規模土石流で、熱海市と静岡県は18日、起点の盛り土を造成した業者への対応経緯に関する調査の中間報告を行った。斉藤栄熱海市長は、盛り土を造成した神奈川県小田原市の不動産管理会社(清算)に県土採取等規制条例に基づく措置命令の発出を見送った理由を「不十分ながら防災工事を実施し、一定の安全性が担保されたと判断した」と説明した。ただ、この工事は未完成で、行政責任については「第三者の判断が必要」と明言を避けた。
同条例では開発行為の面積が1ヘクタール未満の場合、申請の届け出先が市町になる。指導や命令の対象は届け出の提出者になるため、市は土地が譲渡された後も同社に土砂搬入の中止を要請した。それでも一向に回答が得られなかったため、11年6月に措置命令を視野に対応することを決めた。
これに対し、同社は翌7月に土砂流出防止や排水対策、のり面崩壊などの対策を実施すると市に言明した。しかし、排水設備工事は完了せず、約2カ月で中止になったことが既に判明している。
斉藤市長は「今から思えば行政側の厳しい対応を避けるための巧妙な手口だったと言わざるを得ない。忸怩(じくじ)たる思いがあるが、当時の判断が誤っていたとまでは言えない」と述べた。
一方、県庁で記者会見をした難波喬司副知事は市の対応について「命令を出す必要はあった」との見解を示した。その上で、同社が行政指導に従ってこなかった経緯に触れ「従っていれば今回の惨事は起きなかっただろうが、(命令に)業者が従っていたかは別問題だ」と指摘した。
県と市は調査を継続し、12月に設置する第三者委員会に諮る。第三者委は行政の一連の対応が適切だったかどうか、本年度内に結論を出す予定。
静岡県内選挙区 23人出馬へ 衆院選19日公示
第49回衆院選は19日、公示される。31日の投開票に向け、12日間の選挙戦に突入し、新型コロナウイルス対策や経済活性化策などを巡り攻防を展開する。静岡県内8小選挙区には23人が立候補を予定している。
3、7、8区で自民と立民の一騎打ちとなる公算の一方、1区は立民、国民、維新の野党3党が競合し、2区も候補者調整が進まず、立民と共産が自民に挑む。5区は自民前職と自民党派閥に所属する無所属前職に加え、立民、諸派の新人が出馬を予定する。
比例東海ブロック(単独)には、県内関係では自民新人、公明前職、共産元職の計3人が立候補する予定。
■静岡県内立候補予定者 ※敬称略
かっこ内の「自」は自民、「立」は立憲民主、「公」は公明、「共」は共産、「維」は維新、「国」は国民民主、「諸」は諸派、「無」は無所属
1区
上川陽子(自前)
遠藤行洋(立新)
青山雅幸(維前)
高橋美穂(国元)
2区
井林辰憲(自前)
福村隆(立新)
山口祐樹(共新)
3区
宮沢博行(自前)
小山展弘(立元)
4区
深沢陽一(自前)
中村憲一(維新)
田中健(国新)
5区
吉川赳(自前)
小野範和(立新)
千田光(諸新)
細野豪志(無前)
6区
勝俣孝明(自前)
渡辺周(立前)
山下洸棋(維新)
7区
城内実(自前)
日吉雄太(立前)
8区
塩谷立(自前)
源馬謙太郎(立前)
比例東海単独
松本忠真(自新)
大口善徳(公前)
島津幸広(共元)
ヤマハ発 災害時の製品提案 悪路対応の3輪バイク 産業展出展
ヤマハ発動機は20~22日に東京ビッグサイトで開かれる「危機管理産業展」に出展する。ガレージ風の展示ブースで、悪路での走行に対応できる3輪バイクのコンセプトモデルなど6点を発表する。「遊んで備える」をテーマに、日常活用しながら災害時に役立つ製品として提案する。
近年増加する洪水災害での救助を想定した救難艇「RS―13」(コンセプトモデル)は全長約4メートル、最大定員6人で車いすごと乗り込めるような設計とした。発電機「EF1800iS/EF900iSGB2」(同)は、操作手順の説明書きやコンセントの位置がわかるよう蛍光塗料を表面にあしらい、明かりの無い場所での操作性に配慮した。
アマゾンの荷物受け取れます JR静岡駅構内に専用ロッカー設置
JR静岡駅構内の商業施設「アスティ静岡」はこのほど、インターネット通信販売大手「アマゾン」で注文した荷物の受け取り用ロッカーを同施設に設置し、運用を始めた。
駅コンコースの開場時間の午前4時~翌日午前1時に利用できる。同社の担当者は「駅の利便性向上を図りたい。荷物を受け取る際に施設も利用してもらえたら」と話す。