知っとこ 旬な話題を深堀り、分かりやすく。静岡の今がよく見えてきます

7月12日 朝の編集長セレクト

 おはようございます♪ 1週間の始まり、元気を出していきましょう。
 さて、このコーナー〈知っとこ〉は今日も4回更新を予定しています。この時間は、きのう編集部で話題になった注目記事を4本ピックアップしてご紹介します。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・村松響子〉

地域・多世代交流型住宅 8月、静岡市駿河区にオープン

 静岡市が「生涯活躍のまち(CCRC)静岡」として整備する駿河区役所周辺の「駿河共生地区」に8月1日、サービス付き高齢者向け住宅と一般向け賃貸住宅を併設した民設民営の「地域・多世代交流型住宅」がオープンする。世代間や地域の交流を創出し、安心して住み続けられる環境を提供する。市によると、同様の交流型住宅の整備は県内初という。

8月1日にオープンする地域・多世代交流型住宅=静岡市駿河区南八幡町
8月1日にオープンする地域・多世代交流型住宅=静岡市駿河区南八幡町
 住宅は駿河区南八幡町に建設した。鉄筋コンクリート造5階建てで、1~4階にサービス付き高齢者向け住宅、5階に子育て世代や学生の居住を想定した一般向け賃貸住宅を配置した。1階には学習塾や地域交流スペースも設け、多世代が触れ合えるエリアとする。
 地域交流スペースでは健康教室や認知症予防プログラムを月1回開催する。地域コーディネーター2人が常駐し、周辺にある福祉施設や子育て支援施設、大学と連携した講座を企画し、住宅内にとどまらない地域全体でのつながりを生み出す。
 運営は教育医療福祉分野を手掛ける学研グループが担う。市福祉総務課の山本哲生課長は「CCRCの核となる施設。多世代が交流し、ともに生きていくきっかけになれば」と期待した。

静岡聖光学院生徒 天神屋と組み「炊き込みご飯のもと」2種考案 7月14日発売 「働く大人」と「子ども」向け

 静岡聖光学院中・高(静岡市駿河区)の生徒が、料理レシピ紹介サイト「クックパッド」と弁当総菜の「天神屋」(同区)と連携し、炊き込みご飯のもと2種類を考案した。「働く大人」と「子ども」をターゲットとし、14日から天神屋各店で販売する。

試食をして味わいを確認する生徒たち=静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高
試食をして味わいを確認する生徒たち=静岡市駿河区の静岡聖光学院中・高
 具材をふんだんに使った「仕事で忙しいあなたへ、男子校生が贈る りっち飯」(税込み1404円)と、子どもが調理を楽しむ仕掛けを施した「魔王を倒せ!炊き込みごはん作成ゲーム」(同1836円)。中2~高3までの有志約10人が2班に分かれて考案した。
photo01
 「りっち飯」はしょうゆベースで、沼津産のアジ干物をメインに野菜などもふんだんに入れた。生徒が「多忙な大人」のモデルにした同プロジェクト担当の平本直之教諭(31)は「具材が大きいため食感が良く、付属のだし粉でさらに風味が増す。疲れが吹き飛ぶ逸品」と太鼓判を押す。
 「魔王を倒せ!」は共働きの親に食事を作って喜ばせたり、反抗心を抱いたりといった生徒自身の経験から「子どもが一人で作る姿を見守ってあげることで親子の対話のきっかけになれば」との願いを込めた。鶏飯で、好みで甘口のトマトあんを後から乗せる“中華風”。絵が得意な生徒が米のはかり方や研ぎ方など、調理法を「冒険」風に解説している。
 6月中旬に試食会を行ってコンセプトと味わいを確認し、発売への準備を進めている。
 問い合わせは天神屋<電054(621)3331>へ。

JR三島駅にミストシャワー 暑さ対策

 東京五輪・パラリンピックに向けた暑さ対策として、三島市はJR三島駅南口の駅前広場にミストシャワーを設置し、10日から稼働を開始した。

暑さ対策として設置されたミストシャワー=三島市のJR三島駅南口
暑さ対策として設置されたミストシャワー=三島市のJR三島駅南口
 自転車競技会場となる伊豆ベロドローム(伊豆市)に向かう主要な乗換駅のJR三島駅は、大会やメディアの関係者など多くの利用が見込まれる。ミストシャワーはバス乗合所やタクシー乗り場の屋根に設置され、絶えず噴霧される水が通行人や乗車待ちのお客に涼しさを提供する。
 期間は9月20日まで。雨天や強風の日を除き、午前8時~午後7時に稼働させる。

富士登山情報を発信 御殿場の交流拠点「トレステ」2年ぶり開設

 御殿場口新5合目に、交流拠点「マウントフジトレイルステーション(トレステ)」が2年ぶりにオープンした。9月10日までの午前8時半~午後5時半にスタッフが常駐し、登山に関する情報を発信する。コロナ禍を踏まえ、安全啓発を強化する。

2年ぶりにオープンしたマウントフジトレイルステーション=富士山御殿場口新5合目
2年ぶりにオープンしたマウントフジトレイルステーション=富士山御殿場口新5合目
 自由に使えるベンチや展望台、サイクルステーション、下山者用の足洗い場を設けた。特設コンテナ内では、実物を展示して登山の必需品を紹介する。
 山小屋の新型コロナウイルス対策ガイドラインで宿泊は事前予約制とされている。急な来訪者の受け入れができないことも想定され、夜間の「弾丸登山」の危険性が高まる。そのため、トレステには例年より遅い時間までスタッフが滞在し、弾丸登山を控えるよう呼び掛ける。
 御殿場市の若手事業者でつくる富士山ツーリズム御殿場実行委員会(青嶋寿和委員長)が運営する。開設は7回目で、スタッフとの再会を目的に訪れる人もいる。スタッフの関谷正太郎さん(25)は「富士山は良かったと思ってもらえるよう、おもてなししたい」と話した。
地域再生大賞