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〈 7月14日 朝の編集長セレクト 〉

 おはようございます♪ 昨夜は雷、大雨に驚いた方も多かったのではないでしょうか。きょうも不安定で、雨模様のお天気となりそうです。
 さて、このコーナー〈知っとこ〉は今日も4回更新を予定しています。この時間は、注目記事を4本セレクトしてご紹介します。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・松本直之〉

熱海土石流 重機を阻む土砂、堆積最大4.5m 下田の測量会社分析 専門家「谷に一気 特異」

 土石流による行方不明者の捜索が続く熱海市伊豆山地区で、被災地の土砂堆積が最大で4・5メートルに達していることが13日、下田市の測量会社の分析で明らかになった。ぬかるんだ大量の土砂の堆積が重機の進入を阻んでいる。専門家は「特異な災害が、捜索や復旧を長引かせている」と指摘する。

2019年(被災前)と21年(被災後)の伊豆山地区市街地における土砂堆積比較断面図(ウインディーネットワーク提供)
2019年(被災前)と21年(被災後)の伊豆山地区市街地における土砂堆積比較断面図(ウインディーネットワーク提供)
 調査したのは測量会社ウインディーネットワーク。2019年の県の航空測量データと被災直後に同社が実施したドローンによる測量データを比較し、土砂堆積量が分かる断面図を作成した。同市災害対策本部によると判明した堆積4・5メートルのポイント周辺には重機が入れず、手作業による土砂除去作業が続いている。
 土石流は谷間の川筋に沿って流れ下り、幅は広いところで100メートルほど。V字谷のようになっている箇所もあり、土砂が積もりやすい状況だった。
 現地調査した山口大の山本晴彦教授(環境防災学)はこうした状況を踏まえ、「破壊力が集中し、標高差400メートルを一気に下った」と指摘。水を含みやすい盛り土が谷に堆積したことが結果的に重機の使用を困難にし、捜索や復旧を遅らせる要因になっているとした。

富士山開山日の登山者 2019年比6割減 静岡県側3ルート

 静岡県は13日、2年ぶりに開山した富士山の10日の静岡県側登山者数が、富士宮、須走、御殿場の3登山口で計541人だったと公表した。2019年同日の開山日と比べて6割ほど減少した。県は「新型コロナウイルス禍で登山を控える傾向がみられる」と要因を分析している。

開山日の登山者数
開山日の登山者数
 登山者数の調査は10日午前9時から11日午前0時までの間、県の委託業者が3登山口の各5合目で目測した。登山口別では、富士宮口が284人(19年同日比で718人減)、須走口が75人(同133人減)。御殿場口はランニング団体の練習があり、例年より多い182人(同100人増)を数えた。
 県富士山世界遺産課の担当者は登山者数の大幅減について「新型コロナのことを考えれば、混雑がないのはありがたい」と受け止めた。一方で「世界遺産の文化的価値の情報発信や、観光誘客の面を思うと残念だ」と複雑な思いを口にした。
 3登山口の開山日の登山者数は19年が計1292人、18年が計1114人、17年が計810人。20年は新型コロナの影響で山小屋が営業せず、山梨県側を含め開山しなかった。

沼津女子大生刺殺 男に懲役20年「理不尽な逆恨み、残忍」

 沼津市西浦久連で2020年6月、大学生の女性=当時(19)=を刺殺したとして、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた同級生の住所不定、無職の男(21)の裁判員裁判判決公判で、静岡地裁沼津支部は13日、懲役20年(求刑無期懲役)を言い渡した。

 菱田泰信裁判長は判決理由で、無料通信アプリLINE(ライン)をブロックされたことで絶望し殺害を決意した動機に関し、「あまりに理不尽な逆恨みや八つ当たりというほかなく、酌むべき点は全くない」と非難。女性には致命傷となる刺切創が複数あり、「犯行態様は執拗(しつよう)で残忍。殺意は極めて強固」と指摘した。検察側は、被害者と加害者の関係性は「他人同然」と主張したことについて、判決はラインのやりとりなどから2人は「一定の交流が存在し、知り合いの関係にある」とした。量刑の理由について「まだ若年で更生の余地がある」と述べた。
 判決によると、被告は20年6月27日午後、沼津市内に駐車中の車の中で女性の腹を包丁で突き刺した上、逃げる女性を路上に転倒させ首や背中などを複数回刺して殺害した。事件前にはラインなどでメッセージを多数回送信した。

 ■遺族「到底納得いかない」
 沼津市で2020年6月、大学生の女性=当時(19)=を刺殺したとして、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた同級生の男(21)に、懲役20年を言い渡した静岡地裁沼津支部の判決。女性の両親は公判後、代理人弁護士を通じ「最愛の娘を殺した犯人の判決が、懲役20年というのは到底納得がいかない」と胸中を明かした。
 公判に出廷した両親は、「裁判を通じて被告からは全く反省が伝わってこなかった」と振り返った。「弁護側が求めた懲役22年よりも軽い判決に絶望的な気持ち。今後のことは関係者と相談して決めたい」とコメントした。代理人弁護士によると、検察側に控訴するよう伝える方針という。
 静岡地検沼津支部の友添太郎支部長は「判決内容を検討した上、上級庁とも協議し適切に対応したい」としている。
 一方、被告の弁護人は「控訴については本人に確認する」と述べた。

新規感染44人、1人死亡 7月13日の静岡県内【新型コロナ】

 静岡県内で13日、新型コロナウイルス感染者1人の死亡と44人の感染が新たに確認された。県は同日までに沼津市内の保育施設で職員や園児5人の陽性が判明したとして、新たなクラスター(感染者集団)と認定した。県内の累計感染者数は9661人(再陽性者を含め9662人)。

静岡県内の新型コロナウイルス感染者(13日現在)
静岡県内の新型コロナウイルス感染者(13日現在)
 県によると、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は6・2人で、1カ月ぶりに6人を超えた。クラスターが発生した沼津市内の保育施設は利用者が全員特定されているとして、施設名を公表していない。
 浜松市は4人の新規感染者を確認した。このうち3人は、市が同日、クラスターに認定した東京五輪ブラジル選手団の事前合宿を受け入れる市内の宿泊施設の従業員2人とその家族1人。静岡市は新たに3人の新規感染を発表した。