高齢者ワクチン接種 全市町で開始
一般高齢者に対する新型コロナワクチン接種が2日までに、静岡県内全市町でスタートしました。予約を巡り、申し込みの殺到や代行窓口に行列ができるなどの混乱も一部の自治体で起きています。一方で、学生らが高齢者のネット予約を手伝う取り組みもあり、助け合いの輪が広がっています。
〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・石岡美来〉
一般高齢者向け、三島でも 静岡県内全市町でスタート
65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が2日、三島市で始まった。これで静岡県内全市町で一般高齢者に対するワクチン接種がスタート。政府が目指す「7月末」までの完了に向け、各自治体が医師会などと連携しながら接種を加速させる。
初日は市内4カ所の小学校体育館を会場に、880人が受けた。同市では医療従事者らが会場内を巡回してワクチンを打つ「三島方式」を導入。受け付けを済ませた市民は接種後の経過観察まで席に座って移動する必要はなく、それぞれ30分弱の短時間で終えて会場を後にした。
接種を受けた同市中央町の原晴之さん(73)は「ようやく三島でも始まったという感じ。スムーズで痛みもなく、安心した。早くワクチンが広がってほしい」と話した。
■元記事=ワクチン 一般高齢者向け接種、三島でも 静岡県内全市町で開始(「あなたの静岡新聞」2021年6月3日)
定員到達で予約を一時停止 申し込み殺到 静岡市
静岡市は2日、高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの接種予約を一時停止したと発表した。想定を上回る申し込みが殺到し、現状で予約可能な6万人分の枠が定員に達したため。12日ごろに再開する。7月末までに高齢者接種を完了させる計画に影響はないとしている。
長谷川誠保健衛生医療統括監は「ご迷惑をお掛けして申し訳ない。ワクチンは確保済みで必ず接種できるため、お待ちいただきたい」と陳謝した。
2日は市が実施するウェブ予約支援窓口も混雑した。葵区役所を訪れた男性(82)は「ここに来れば何とかなると思ったが、予約できず残念。一日も早く受け付けを再開してほしい」と話した。
ウェブとコールセンターは予約状況の確認やキャンセル受け付けのため稼働を続ける。
■元記事=ワクチン 静岡市の接種予約12日ごろ再開 定員到達で一時停止(「あなたの静岡新聞」2021年6月3日)
御前崎では代行予約に長蛇の列 午前6時から並んだ人も
御前崎市は10日(※5月10日)、一般高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの予約受け付けを開始した。市は当初の予約方法としていた電話、インターネット、LINE(ライン)に加えて、職員がネット予約を代行する窓口も開設。1次予約枠(5260人)の81%に当たる4279人分が初日で埋まった。
1次予約は5260人に達し次第締め切る。2次予約(5680人分)は24日頃に受け付けを開始する。3次以降はおおむね2週間おきに受け付ける。
■元記事=コロナワクチン代行予約に列 御前崎市、高齢者開始 1次枠8割埋まる(「あなたの静岡新聞」2021年5月11日)
大学生や主婦らがネット予約手助け 藤枝市、高齢者を支援
藤枝市前島の複合商業施設「BiVi藤枝」で1日、新型コロナウイルスワクチン接種のインターネット予約サポートセンターが稼働した。大学生や主婦らが高齢者のネット予約を代行する。同市では今後、自治会役員や高校生による支援活動も始まる予定。
BiVi藤枝のセンターの営業は30日まで。接種券と身分証明書を持参すれば、大学生らが備え付けのパソコンを使って予約手続きを代行する。初日に支援活動に参加した静岡産業大の広瀬加緒理さん(経営学部2年)は「機械が苦手な方はぜひ利用してほしい」と話す。
同市は岡部支所分館(岡部町内谷)と藤の瀬会館(本郷)でも11~13日、臨時の支援所を開設する。市部自治会では5、6、12日の3日間に市部会館(天王町)に設置するほか、藤枝西高(城南)でも12、13日に高校生による予約支援を行う。
■元記事=藤枝市、ネット予約代行 コロナワクチン 学生ら高齢者支援(「あなたの静岡新聞」2021年6月2日)