知っとこ 旬な話題を深堀り、分かりやすく。静岡の今がよく見えてきます

焼津市ウイークリー

 こんばんは♪ 金曜日の夜は「あなたの静岡新聞」ニュースデスクから、ひとつの市や町をピックアップしてニュースや話題のまとめをお届けします。今週は焼津市に注目! さすが水産漁業のまち、魚にまつわる話題が多いですね! ぜひチェックしてください。
 〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・尾原崇也〉

リアルカツオベルに愛誓う 焼津市、漁港に設置

 焼津市は25日、同地の海岸がプロポーズにふさわしいロマンチックなスポット「恋人の聖地」に選ばれたことを記念し、モニュメントを同市鰯ケ島の焼津漁港親水広場ふぃしゅーなに設置した。

恋人の聖地モニュメントの除幕式に参加した関係者=焼津市の焼津漁港親水広場ふぃしゅーな
恋人の聖地モニュメントの除幕式に参加した関係者=焼津市の焼津漁港親水広場ふぃしゅーな

 モニュメントの名称は「焼津ウェーブ&カツオベル」。ハート形の白波に、カツオの頭をモチーフにした鐘をあしらった。高さ2・35メートル。アルミ製。カップルで記念撮影できるようフォトスタンドも設置した。
 デザインしたやいづ親善大使のイラストレーター徳田有希さん、同大使でアイドルグループSKE48メンバー青木詩織さん、中野弘道市長が参加し、除幕式を行った。徳田さんは「カツオベルは思ったよりリアル。話題になればうれしい」と話した。
 「恋人の聖地」はNPO法人地域活性化支援センター(静岡市)が認定している。焼津市の海岸は、富士山を望む美しい風景が評価された。

待ちわびたサクラエビ丼 焼津・大井川港食堂「さくら」営業開始

 駿河湾産サクラエビを看板メニューに掲げる大井川港漁業協同組合の直営食堂「さくら」(焼津市飯淵)は1日、サクラエビの春漁に合わせ営業を開始した。新型コロナウイルス感染防止のため、席を3割ほど減らした店内で、開店を待ちわびた多くの市民が新鮮な海の幸に舌鼓を打った。

大井川港で水揚げされたサクラエビなどを使用した丼=焼津市のさくら
大井川港で水揚げされたサクラエビなどを使用した丼=焼津市のさくら
 大井川港で水揚げされたサクラエビのかき揚げや釜揚げシラスを乗せた丼のメニューを用意した。来店客の要望に応え、お土産用にサクラエビのかき揚げも販売している。
 昨年は新型コロナウイルス感染防止のため、営業開始が当初の4月初旬から6月25日までずれ込んだ。今年は、席数を66から48に減らし、席と席の間を空けて密にならないよう対策を施した。
 11月ごろまでの在庫は確保できる見込みだという。12月まで営業する予定。営業日時は木曜-日曜の午前10時半から午後2時まで。

ポケモンルアーで魚ゲットだぜ! 焼津、メーカー「デュオ」製造

 焼津市の釣り具メーカーデュオが人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターをデザインしたルアー(疑似餌)を発売し、3月2日の予約注文開始から数日で完売した。5月末から次回生産分の注文を受け付ける。

デュオが製造したポケモンルアー=3月24日午後、焼津市の同社
デュオが製造したポケモンルアー=3月24日午後、焼津市の同社
 釣りの面白さを新しい形で伝える同社の「バックドアプロジェクト」第1弾商品。「ピカチュウ」(全長106ミリ、重さ22グラム)と「カイオーガ」(153ミリ、48グラム)の2種類で、ブラックバスなどを狙う淡水魚用。
 同社がこだわったのはデザイン性と機能性の両立。キャラクターの特徴を緻密に再現しつつ、ルアー本来の動きも追求。開発期間はルアー商品としては異例の2年半に及んだ。部品は全て日本製。組み立てや塗装は焼津市の本社工場で行い、1個ずつ手作業で仕上げた。
 コロナ禍でアウトドアスポーツである釣りの魅力が再認識される中、同社は31日に子ども向けのルアー釣り体験会を焼津市で初めて開くなど、釣り人口の裾野を広げる活動を本格化させる。岩崎祐介本部長代理は「活動を通じて地域活性化にも貢献できればうれしい」と話す。
 ルアーはピカチュウが2480円、カイオーガが4980円(ともに税込み)。同社オンラインショップで注文を受け付ける。

介護福祉士試験、3年生全員合格 静岡県立清流館高、4年連続

 清流館高(焼津市上新田)福祉科の3年生37人全員が介護福祉士の国家試験に合格した。同校で生徒全員が合格するのは4年連続。2020年度は、施設実習が中止になるなどコロナ禍の難しい学習環境の中、生徒同士で励まし合いながら目標を達成した。

担当教員(右から1人目と3人目)にあいさつする生徒=焼津市の清流館高
担当教員(右から1人目と3人目)にあいさつする生徒=焼津市の清流館高
 コロナによる休校期間もあったが、夜まで教室に残って自習し、遅れを取り戻した。施設実習ができない代わりに校内実習を行い、実践感覚を養った。
 教職員の離任式が開かれた30日、福祉科3年生が同校を訪れ、支えてくれた担当教員に感謝の気持ちを伝えた。4月から中部看護専門学校に進学する杉本くるみさん(18)は「クラス全員の合格を聞いたときは、うれしさとほっとした気持ちでいっぱいだった。これからも人の痛みが分かる人間として成長していきたい」と話した。
 副担任の飯山美帆教諭は「お互いに支え合ういいチームワークだった」と生徒の努力をたたえた。生徒は福祉系の専門学校や介護施設に進学、就職する。
地域再生大賞