ワクチン3回目接種加速 オミクロン株早期抑制へ
国内で新変異株「オミクロン株」の感染者数が急拡大する中、新型コロナワクチンの高齢者3回目接種の準備が静岡県内で進んでいます。県や主な市町の動きをまとめました。
〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・安達美佑〉
広域接種会場、県内に複数設置へ 1月下旬から順次
新型コロナウイルスワクチンの一般高齢者の3回目接種について、静岡県は7日までに、静岡市など県内の複数箇所に広域接種会場を整備する方針を固めた。国内で新変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する中、接種を加速させ、早期の流行抑制を図る狙い。1月下旬から順次、会場を設ける方向で調整している。関係者への取材で分かった。
コロナワクチンの一般高齢者の3回目接種を巡っては、昨年11月の段階で県内35市町の大半が2月以降の開始を想定し、準備してきた。その後、政府の前倒し方針を受け、日程を見直す動きが相次いだ。県が広域接種会場を設けることで受け皿が増え、接種事業の促進が期待される。
政府のワクチン供給計画によると、県内市町には3月までに約115万回分が配分予定。ファイザー製が68万回分、モデルナ製46万6千回分。
〈2022.1.8 あなたの静岡新聞〉
静岡市は2月1日から開始 65歳以上が対象
静岡市は7日、65歳以上の一般高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を2月1日に開始すると発表した。2回目接種から7カ月以上が経過した対象者の接種券を1月24日に発送し、26日から予約を受け付ける。
高齢者以外の市民も含め、2回目の接種時期に応じて、順次接種券を発送する。接種券が手元に届き次第、予約が可能となる。
国は2回目と3回目の接種間隔について、医療従事者と施設の入所者は6カ月、高齢者は7カ月に短縮できるとの方針を示している。
〈2022.1.7 あなたの静岡新聞〉
浜松市、28日に高齢者向け接種券発送 集団接種は1月15日開始
浜松市は7日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、高齢者施設の入所者らを除く一般高齢者向けの接種券発送を28日に開始すると発表した。予約は接種券が届き次第可能となるため、早ければ2月1日にも一般高齢者の接種が始まる見通し。
一部の医療従事者や高齢者施設の入所者、従業員らの接種券は1月14、18両日に送る。
〈2022.1.7 あなたの静岡新聞〉
■集団接種 1月15日開始
浜松市は5日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、市内2カ所の会場で15日から集団接種を始めると明らかにした。3回目接種は2回目の完了後、所定の間隔を空ける必要があるため、開始当初に接種を受けるのは医療従事者らが中心となる。
会場はアクトシティ浜松展示イベントホール(中区)と、はまきたプラザホテル(浜北区)。医療従事者に続き、2月からは高齢者施設の入所者らを除く一般の高齢者への接種が始まる見通し。3回目分の接種券が届いた人から順次、市新型コロナワクチン専用ダイヤルなどで予約を受け付ける。
同市では昨年12月、新型コロナ患者を受け入れている医療機関職員らの3回目接種がスタートした。
〈2022.1.6 あなたの静岡新聞〉
静岡市、3回目接種呼び掛け「タイミング待つよりも打つことを」
静岡市は7日、新型コロナウイルスの感染第6波に備え、病床確保や保健所機能の強化を進めていることを明らかにした。第5波ピーク時の入院者数の3割増を想定し、病床数を約160床から180床に増やす。
一般高齢者に対する3回目のワクチン接種は、2月1日、医療機関による個別接種からスタートする。集団接種は同3日のクーポール会館(葵区)を皮切りに、2月中旬からアピタ静岡店(駿河区)と清水マリンビル(清水区)で開始。会場はその後も増設する。ワクチンの種類は個別接種がファイザー、集団接種がモデルナを使用する。
同市は年明けから新型コロナ感染者が増加傾向で、1月7日までに7件のオミクロン株感染が確認されている。田辺信宏市長は同日の定例記者会見で、「感染予防や重症化のリスク軽減に重要なのが3回目の接種」と強調。「ワクチンの種類に問わず、タイミングを待つよりも打つことを市民に呼び掛けたい」と述べた。
〈2022.1.8 あなたの静岡新聞〉