静岡県内行楽地に活気 4連休スタート、感染対策にも腐心

 4連休の初日となる19日、静岡県内各地の観光施設などは県内外から訪れた行楽客らで久しぶりのにぎわいを見せた。静岡空港の利用者も緩やかに回復。新型コロナウイルス感染症対策に配慮しつつも、これまで控えていた家族旅行や帰省風景が戻ってきた。

関連グッズを買い求めるガンダムファンらでにぎわう展覧会「富野由悠季の世界」の会場=19日午前、静岡市駿河区の県立美術館
関連グッズを買い求めるガンダムファンらでにぎわう展覧会「富野由悠季の世界」の会場=19日午前、静岡市駿河区の県立美術館

 静岡空港はスーツケースを持った利用客でにぎわった。同空港発着の国内線搭乗率は全日空、フジドリームエアラインズともに約8割に上った。九州の実家に向かう会社員(31)=静岡市駿河区=は「なかなか帰省できず、父が孫に会いたがっている。外出を控え、ゆっくり過ごしたい」と顔をほころばせた。
 アニメ作品「機動戦士ガンダム」などで知られる富野由悠季さんの活動を伝える展覧会「富野由悠季の世界」(県立美術館、静岡新聞社・静岡放送主催)の開催初日を迎えた同美術館にも多くのファンが集った。息子2人と訪れた会社員(49)=吉田町=は「県内移動なら比較的安全と考えた。息子にガンダムの魅力を伝えたい」と語った。
 「夏休みに旅行を控えた人たちが来ているのではないか」。沼津港の水産物販売店「四代目弥平」の蒔田絵美店長は推測する。周辺駐車場では関東ナンバーの車も目立つ。
 浜松市北区のはままつフルーツパーク時之栖では、甘みの強い黄緑色のリンゴ「ぐんま名月」の収穫体験が始まった。早速家族でもぎたてを味わった主婦(47)=相模原市=は「子どもにのびのびと遊ばせてあげたい」と話した。

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