生活再建向けた説明会開始 熱海土石流 罹災証明書発行や水道料減免など

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、市は29日、被災者の生活再建に向けた説明会を始めた。罹災(りさい)証明書の発行や上下水道料の減免などの手続き、生活必需品の給与支援といった救済措置について市職員らが説明した。31日まで。
 初日は被災地域の立ち入り禁止区域外の3カ所で開き、計107人が参加した。各種支援策の説明後、住民からは「節水をいつまで続けなければいけないのか」といった不安や地域を横断する市道の早期復旧、夏休み後の伊豆山小での授業再開などを望む声が上がった。
 自営業の男性(55)は「家を流されてホテルに避難している人が一番つらいはず。住民の疑問に今後も答えてほしい」と願った。説明会に出席した斉藤栄市長は「必要な支援や対応策をしっかり取る必要性を改めて感じた。相談窓口の存在など情報の周知も徹底していく」と話した。
 30、31の両日は市内2カ所のホテルで避難生活を送っている住民向けに説明会を開く。
 被災現場では29日も捜索が続けられたが、行方不明者の新たな発見はなかった。

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